Discovery episode 0

「司坊っちゃん!どちらでございますかっ!?
 お返事をなさって下さいましっ!!」

フンッ。呼ばれて素直に返事するくらいなら
最初から行方くらましたりしねぇっつーの!


『Discovery』   ~episode 0~



生まれてからずっと「道明寺」という柵の中で
育ってきたオレはそれが世界の全てだと思ってた。

初等部に上がった頃。
移動中の車の中で駄菓子屋って古汚ねぇ店を見た。

今にも潰れそうなその店の前にはガキが集まっていて
何か美味そうに食べながらすげぇ楽しそうに笑ってた。



オレの世話する使用人たちは
オレがシェフが作ったモン以外を口にするのは嫌がる。

腹をこわしたら大変だ、とか
そんな物はオレは食わなくていい、とか。

だからオレはこういう時は必ずタマに言う。

「おい、タマ。駄菓子っつーのが食ってみてぇ」
オレがそう言った次の日には
「坊っちゃんが駄菓子に興味を持つなんてねぇ…」
なんて言いながらもタマは何種類か買ってきてくれた。


束になった紐の先に飴がくっついてたり、
よくわかんねぇ餅みてぇなのにきなこがまぶしてあったり。
目の前に並べられた駄菓子は見た事もねぇモンばっかだった。

一通り食べてみたが……全然美味くねぇ。
「やっぱいらね」
そう言ってタマに突き返せば

「まぁ、坊っちゃんにはわからないかもしれないねぇ」
と、小さくため息をついて駄菓子を下げた。


それでもどうしてだか駄菓子が気になって仕方なかったオレは
あの駄菓子屋の菓子が特別に美味いんじゃないかと思った。

またタマに言えば連れて行ってもらえるかもしれないが
1人で行こうとしたのはほんの冒険心で。

使用人の隙を見て庭に出たオレは
花壇の影なんかに隠れながらオレの体なら
ギリギリ通れる柵から表へと出た。

「確かこっちだったよな…」
出口にあらかじめ用意しておいたリュックを背負って
地図を広げながら歩いて行く。


…しかし。
「やべぇ。迷った」

普段から車でしか移動しないオレにとって
初めて歩いて移動する街は複雑で
地図を広げてみても自分が今どこに立ってるのかもわかんねぇ。

それでも大きな道にでも出ればなんとかなんだろ、と
適当に進んでいるうちに雨が降ってきて
慌ててパーカーのフードをかぶると、
近くにあった公園のドーム型になってる遊具で雨宿りをする。

こんな所で1人でいると、だんだん心細くなってくる。
考えてみれば周りに誰もいねぇってのが初めてだ。
いつも呼べば誰かが来てくれていた。

リュックに忍ばせておいた、母さんからもらった
ウサギのぬいぐるみを取り出す。
これを持ってると寂しくてもいつも少し落ち着かくから
一応持ってきておいてよかった。

遊具の中で今いる公園の名前を地図から探す。

「あれぇ?だれかいる?」
急にそんな声がして驚いて顔を上げると
赤い傘をクルクル回してるガキが遊具の外壁に開いた穴から覗いていた。

「あ?誰だてめぇ」
オレがそう睨んでも
「えへへ~。あたしもまぜて」
とニコニコしながら傘を閉じて中に勝手に入ってくる。

そしてオレのリュックと地図とウサギを見ると

「たんけんたい、だ!で、ウサちゃんがたいいんっ!」
と嬉しそうに指さして笑う。
「ちげーよ。っつーか、出てけよ。オレが使ってんだろ」
「ブッブー!公園のオモチャはみんなで使うんだよ」
なんて指でバツを作ったかと思うと

「たいちょー!今日はどこまでたんけんたい、ですか!」
とまた嬉しそうに笑って
いつの間にかたんけん隊の仲間になってやがる。

「…駄菓子屋」
なんとなく何言っても聞かねぇ気もして
オレも1人よりはマシかとそばにおいてやることする。

「だがし?あ!あたしちょっとだけど持ってるよ!」
そう言って小さなポシェットから出して来たのは
タマが持ってきたのと変わらない駄菓子で
半分にするとオレへと差し出してくる。

「はいっ!はんぶんこ」
いらねぇって言う前にわたされて。
ちょっと腹もへってたし。
しかたなく…そう、しかたなくその菓子を受け取って食べた。

「……うめぇ」
思わずそう言ってしまうほど
今食べた菓子はタマが買ってきたそれとは違っていて。
「ねぇ。コレおいしーねぇ」
なんて嬉しそうに笑うからオレまでつられて笑っていた。

しばらく地図を2人で見ながら
これからどうやって駄菓子屋まで行くか作戦だってたてたのに

探しに来たタマに見つかった。

車に乗る直前
「たいちょー!またね!」
とまた赤い傘をさして手をふっていたこいつに
オレはウサギのぬいぐるみを渡した。

「…やる!」
「え…ダメだよ。たいいんは大事にしなきゃだよ?」

「お前も隊員だろ。
 またいつか集合すっから。そん時まで持ってろ。
 隊長は強ぇけど、お前は弱そうだからこいつと一緒にいろ」
そういって強引に押し付けると

「…うんっ!ありがとう!」
とウサギのぬいぐるみの腕をバイバイさせながら笑った。




~ to be continue …? ~



★補足★

この後大人(…もしくは学生もありか?)まで
再会する事なく過ごす2人。

だけど雨宿りした時間は覚えていて
2人ともそれが初恋だったと認識。

どうにかして再会を果たす。

司はウサギのぬいぐるみをきっかけに
あの時の少女がつくしだと気付いて
改めて好きだと認識する。

つくしは「たいちょー」の事は覚えていても
フードをかぶってた事とか
(雨降ってたからゆるパーマになってたとか?)
まだ小さかった事で司がその「たいちょー」だとは気付かず。

「たいちょー」が初恋だと聞いた司は
どうにか自分がそうだと気付いてほしくて
気持ちを伝えずにあの手この手で
つくしに思い出させようとアプローチ開始。


みたいな感じのお話書けたらな~…
なんて感じの妄想の芽です(*^^*)


koma





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