愛 ~司 ver.~

★こちらはCP不確定で行ったF4祭り
    「恋」シリーズ『恋 ~司 ver.~』の続編です。★




「あぁっ!?
 田中に告られたってなんだよそれっっ!!」

店を出た帰り道。
こいつはとんでもねぇ爆弾を放り投げてきやがった。



『愛』  ~司 ver.~



ほらみろっ!!
オレが目離した途端これだっっ。

「ちゃんと彼氏がいるって断ったんだろうな!?」
そう聞いたオレに

「それがさー…。
 喧嘩中だったし司を彼氏って言っていいのかな~とか
 考えてるうちに返事は今度でいいとか言って帰っちゃった」
へへっと笑うこいつにため息が漏れる。

あいつはお前に彼氏がいるって知ってて告ってんだよ!
そこでハッキリ言ってやらなかったら
脈アリみてぇに思われんだろうがっっ。

額に青筋を浮かべるオレに

「ちゃんと今度の飲み会で断っておくからさ。心配しないでよ」
なんてこいつはのんきな顔でまだ爆弾を放り投げてくる。

「今度の…飲み会だと……?」
ギロッと睨みつけたオレに
こいつはマズイッと言わんばかりの顔つきになって…

「あ、えっと…ほら。
 たまには参加しとかないと付き合い悪いと思われても…さぁ?」
なんて苦笑いしてやがる。

お前がそんなだから
オレは心配になるんだろうがっ。

あぁ…クソッ!
でもここでまたキレたらせっかく仲直りしたのに
また同じ事で喧嘩になる……っ。


「はぁぁぁ。…それいつだ?帰りは迎えに行く。
 これは決定事項だからな。ぜってぇ譲らねぇ。」
怒鳴りそうになるのをなんとか堪えて
最大限の譲歩だとばかりに言えば

「……行ってもいいの?」
なんて意外そうに首をかしげる。

「ダメだって言ったら行かねぇのかよ?」
「いや…もう参加って言っちゃったし行くけどさ」

…だろ?
どうせ言ったって聞きゃーしねぇんだ、お前って女は。

「ただし2時間だけだからな。
 田中の隣に座るな、っつーか男の隣に座るな」
ムッとした表情のまま言えば
「わかったわかった」
とクスクス笑ってるこいつ。




そして飲み会当日。
迎えに行くと伝えた時間より早く店についた。

まだ早いがもういいだろう。

そう思って店の中に入って店員に尋ねると
一番奥の座敷だと教えられ廊下を歩いていた足が止まる。

オレの視線の先にはあいつと…田中の姿。

……ちょうどいいじゃねぇか。
あいつはオレのモンだって教えてといてやる。

あいつの背後から近づけば
あちこちの座敷から聞こえる話し声に混じりながらも
2人の会話が聞こえてくる。

「この間の返事だけど…考えてくれた?」
「はい…あの、ごめんなさい。
 この間すぐに言えばよかったんですけど
 付き合ってる人がいるんで、田中さんとは…」
そう断ろうとしたあいつにかぶせるように

「でもすぐに言わなかったって事は
 案外マンネリだったりするんじゃないの?」
なんてムカつく事を言ってやがる。

「ふざけんじゃねぇ。んなわけあるか」
そう言いながらこいつを後ろから抱きしめて
田中を睨みつけながら言えば

「つ、司っ!?何してんの??」
やっとオレに気付いたこいつは驚いてオレを見上げる。

「牧野さん…もしかしてこの人が…?」
オレを指さしながら笑顔を強張らせる田中。

「うーん、まぁ…はい」
そう曖昧な返事をするこいつに
「おいっ。適当に返事すんじゃねぇよっ!
 お前がそんなだから男に付け込まれんだろうがっ」
そう怒鳴れば
「はぁっ!?どうしてあたしがキレられなきゃいけないのよっ」
こいつも当然のように応戦してくる。

そんなオレらを見て
「…やっぱりマンネリ…っていうか別れる寸前、とか?」
なんて田中が言った言葉に
「あぁ?何か言ったかてめぇ…」
ゆらりと顔を上げたオレの脛に思いっきり蹴りが入る。

「ってぇな!!」
「あんたは黙ってて!!」
「なんでだよっ。自分の女にちょっかいかけられて
 黙ってる方がおかしいだろうがっ」
「あんたが出てくるとややこしくなんのよっ。
 これはあたしと田中さんの問題なの。わかった!?」
そうすげぇ剣幕で睨まれ、
仕方なく大きく息を吐いてイラつきを逃す。

そんなオレを確認すると
田中に向き直りペコリと頭を下げたかと思えば
「スミマセン、田中さん。
 この人あたしがいないと息もできないって言うんで…」
なんて苦笑いしてやがる。

「…は?」
田中は何を言われたのかと首をかしげる。

「ね?」
「あぁ…そうだな。
 お前を失ったらオレは確実に死ぬな」
実際、もうちょっとで死にそうだった。

「そんなの勝手に死ねばいいんじゃ…」
怪訝そうな顔つきでオレを見る男。

「それがね。死ぬだけじゃ済まないんです。
 ほんと信じられないくらい執念深いんですよねぇ…」
クスッと困ったような顔で笑うこいつ。

ムカつく。
どうせならオレがすげぇ好きで
てめぇの入り込む隙間なんて1ミクロンもねぇくらい言えっつーの。

そんな文句を飲み込んで呪いの呪文を唱えてやる。

「死んだら一生お前にとり憑いてやる」

そんでお前に近寄る男を片っ端から呪ってやんぞ。
お前の隣にオレ以外の男なんてぜってぇ立たせねぇ。

ムスッとしたままそう言えば

「ね?
 そんな得体の知れない物にとり憑かれるくらいなら
 生身の人間の方がやっぱりいいかなーって思うんですよ」
何がおかしいのかケラケラ笑うこいつに
オレも田中も一瞬、呆気にとられて何も返せねぇ。

「あぁ?てめぇ…それは言いすぎじゃねぇのかよ?」
額に青筋を浮かべながら言うオレ。
「だって生身じゃないと
 こうやって触れる事もできないでしょ?」
そう言ってオレの手をぎゅっと握って上目使いで見てくるこいつ。

「…っ!」
情けねぇがそれだけで
ムカつきもイラつきも全部チャラでノックアウトだ。

「そういう訳で
 あたしはこのバカ男で手一杯なので
 田中さんの気持ちには応えられません。ごめんなさい」

そう言ってもう一度田中に頭を下げたこいつは
田中が呆然としてるのも構わずオレの手を引っ張り歩き出した。



~ fin ~


★あとがき★

なんだこのバカップル(笑)

いつも当て馬に使われる田中君が
初めて可哀そうに思えてきました(^^;)

一応このシリーズはCP不確定なんですが
書き終わって読み直したら
おもいっきり「つくし」って書いてました(笑)

あぶねーあぶねー(^^;)
CP不確定ですから
どうぞご自由に想像してくださいね( *´艸`)

ちょっと長くなったので
前後編に分ける事も考えたんですが
バカップルをこれ以上増殖したくないので( ̄ε ̄;)
このままにしておきます♡



koma



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No title

もう、JUJUの中では、つかつく決定事項ですが(笑)、生身じゃないと…のくだり
もう少し、分かりやすく惚気ることは、出来んのかい?
と思うJUJUでした(≧∇≦)

JUJU様

うちの読者さまなら
ほとんどの方が“つかつく”として
楽しんでくれるんじゃないかと思ってます(笑)

恋を読み返した時に
かなり「ツン」度が高かったので
ちょっと意地悪してみました( *´艸`)

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ka★★★様

逆につかつく以外を想定した方がいれば
ぜひお相手を聞いてみたいくらいです(笑)

田中君は大人しそうで意外と強いキャラなんです♪
絶対フラれるけど(笑)司には結構噛みついてます(^^)

相当ツンだけど、ちゃーんと司を愛してますよ♡

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