2人きり 7

疲れて眠ってしまったつくしの髪を撫でながら

さっきまでの事を考えると
眠くなるどころか目が冴えちまうのは
やっぱりオレがえっちだからなんだろうか…。



『2人きり』   第7話
        ~幼なじみ 番外編~





離れてた間だって
本当は何度も想像してた。

つくしには絶対言えねぇけど
オレの頭ん中じゃ何度ヤッたかわかんねぇくらいだ。

つくしの肌、ニオイ、声。

そのどれもすげぇ大袈裟に想像してたつもりだったのに。

現実のつくしはその全部を余裕で越してきた。
あんなのアリかよ。

おかげでありえねぇ程あっけなく果ててしまった。

……。
早漏だとか思われてたらどうする?

でもつくしはまだ痛そうだったし
慣れるまでは早い方がいいのか??

いやいや…でも。
男としてのプライドだってあんだろうがよ。

本音を言えば
オレとしてはもう1回シてぇくらいなんだけど。
くぅくぅ…と規則正しい寝息をたてるつくしを見る限り
今からはさすがに無理だとして、だ。

もう1泊あるんだし…今日の晩もって言ったら
つくしはどんな顔すんだろう?

すげぇ痛がってたし、やっぱ「やだ」って言うか。
親指についた噛み傷を見ながら苦笑いする。

つくしが落ちてまう前にと
シャワーで軽く体を洗ってやってた時に
自分が噛んだ親指見て真っ青になってたな。

「ご…ごめんっ!
 あたしこんなに強く噛んでた?い、痛かったよね…」
おろおろと泣きそうな顔で言うから
お湯でヒリヒリしてる背中は見せないでおこうと決めた。

「こんなのどうって事ねぇよ。
 勲章みてぇなモンだ。
 それに痛み分けろって言っただろ?
 つくしに比べりゃ足んねぇくらいだ。
 …もっと痛かったろ?ごめんな。でもすげぇ嬉しかった」

すげぇ痛がってるのに。
心の底から悪いと本当に思うのに。

それと同じくらい
その痛みを与えられるのが
自分だけだって事が嬉しかった。

だからつくしがつけたこの傷さえ
その証みてぇに思えて愛おしくなってくる。





そんな事を考えているうちに
結局いつの間にか眠ってしまってたらしいオレが
翌朝になって目を覚ますと

目の前には
「…おはよ」
とはにかむつくしの顔があった。

普段寝起きの悪いオレが
それだけで心の中にあったけぇモンが広がって
スッキリと目が覚める。


「はよ。体つらくねぇか?」
髪を撫でながら言えば
「…うん。だ、大丈夫」
と急に顔を赤くする。

ったく。今さらだろうがよ。

2人で1つ大人になった朝。

何が変わったワケじゃねぇかもしれねぇが
また一段とつくしへの気持ちがデカくなった気がする。

いや。絶対なった。

オレと一緒にいるせいで辛い思いなんてさせねぇ。
誰にも文句を言わせねぇだけの力をつけて
オレの隣にいるのはつくしなのが当たり前にしてやる。

そのためにあと数年。
やっと恋人になれたっつーのに
東京都NYの遠距離になるのは正直辛ぇけど。

ちゃんと力をつけて帰って来なきゃダメだ。

「…司?まだ寝ぼけてる?」
つくしを見つめたままそんな事を考えてたせいか
目の前で手をひらひらと振ってるつくし。

その手を捕まえて
「起きてるっつーの。
 つくし…愛してる。一生お前だけだ。」
そう言って額に唇を寄せれば

「あ、あたしもだよ…」
と小せぇ声が返ってきた。





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