嘘のようなホントの話 2.5

★本日2話目です★



「じゃあな、牧野。
 とりあえず今日はゆっくり休め」

牧野の病室を後にして
スタスタと歩きながらこれからどうしたものかと考える。


『嘘のようなホントの話』   第2.5話



「司、意外と冷静だったな」
「あぁ…もっと暴れるかと思った」

あいつらがそんな事を話してるのを背中で聞いていた。

…うるせぇな。
冷静なんかじゃねぇよ。

焦ってるに決まってんだろ。
どうしたらいいかわかんねぇよ。

あんな知らねぇ奴見るみたいな顔して
あいつの世界からオレだけが消えてんだぞ。

忘れられるって想像以上にキツいな……。


すると突然、
後ろからバシッと背中を叩かれる。


「…いてぇ」
振り向くと叩いたのは類だった。
「うん?情けない背中してたから…つい。ね?」
と悪びれる事もなくクスっと笑う。

「なぁ…あいつもこんな気持ちだったと思うか?」

オレが記憶喪失になった時は
お前も…こんな気持ちだったのか?

いや…もっとキツかったよな。

オレはあいつを忘れただけでなく
それでも毎日会いに来てくれてたあいつに
ひでぇ態度とって拒絶して追い返して傷つけた。


「…だろうね。お前の場合は
 変な女までそばに置いたりしてタチ悪かったしね?」
わかってた事だが
やっぱり類はフォローなんてしねぇよな。

傷口に塩塗り込むようなマネしてくれんじゃねぇよ。

「あの時さー
 マジで牧野をお前から奪ってやろうって
 ……ちょっとだけ思わなくもなかったんだよね」
独り言のように呟いた言葉に
思わず類の顔を見れば、不敵にニヤッと笑っていて

「今回ももしかしたら、俺チャンスなのかな?」
「あぁ?ふざけてんじゃねぇぞ!」
思わず怒鳴りつけた所で
やっぱり気にする様子もない類は

「…だったら、堂々と胸張ってろよ。
 どうせ牧野を諦めるなんて出来ないんでしょ?」
「…当たり前だろーが。
 忘れたっつーなら、オレがどんだけいい男か
 もう一度教えてやればいいだけの話じゃねぇか。
 …それに記憶がなくたってあいつは今さら類なんかに惚れねぇよ」
フンと鼻を鳴らしたオレを
しばらく無言で見ていた類。

「…せっかく励ましてあげたのに。
 最後の一言は余計じゃない?ほんとムカつく」
そう言いながらも
類は言葉とは裏腹にクスッと笑っていて
ひらひらと手を振りながら車に乗り込んで行った。


それを見送ってから
オレも自分の車に乗り込んで
どうやってあいつをもう一度振り向かせるか思案する。

待ってろよ。牧野。
オレはお前を何度だって捕まえてやるからな。


…逃がしはしねぇよ。




いつも応援ありがとうございます♡
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No title

2話更新ありがとうございます
田舎っ子、JUJUは、おばあちゃん家の田んぼのお手伝いで、ヘトヘトでお邪魔したら、2話更新!
疲れ吹き飛ぶ~
大人司君、まさかの自分だけ忘れられる展開で、せつないけど、また惚れさせればいいんだと、思える当たり…さすが俺様司様(≧∇≦)
JUJU、司君を全力で応援します!頑張れ司君!

悠★様

うふふ。
類に本気になられたら
ウチでは扱いきれないお話になってしまいます(笑)
今回もゆる~く、ぬる~く参ります(笑)

JUJU様

お疲れ様でございます。
癒しになったのであれば2話アップした甲斐がありました♪

類君のナイス?フォローで
オレ様スイッチオンですからね。
応援よろしくお願いします(*^^*)
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