好きで好きでしょうがない。

道明寺がNYに行って2年。

なんだかんだで
あたし達…まだ付き合ってたりします。


『好きで好きでしょうがない』
          ~つくし 短編~



それは1本の電話から始まった。

珍しく深夜じゃなく常識的な時間にかかってきたと思えば
通話ボタンを押したと同時に

「てめぇはいつまで経ってもキョトキョトと!!
 オレを心配させんのがそんなに楽しいかっっ!!?」
と鼓膜が破れるんじゃないかって程怒鳴らられた。

思わず電話を耳から離しながら
「ちょっ…。何よいきなりっ!」
と負けじに言い返す。
「あぁ!?何じゃねぇよ!
 最初は類、その次があきら。
 で、今度は総二郎だと?いい加減にしろよ。
 男と2人きりで会うなってあれほど言ってんだろうがっ」

道明寺の言葉で漸くこいつが何に怒ってるのかわかった。

「別に2人じゃなかったよ。
 桜子もいたのに、ちょっと席を立った一瞬の間に撮られたんだもん」


少し前の事。
大学の帰りに桜子と2人でお茶してると
「お。牧野と桜子じゃねぇか」
と聞こえた声に振り返ればそこには西門さん。
「西門さんもカフェに来るなんて珍しいですね?」
と桜子が聞けば
「おぅ。ここで女の子と待ち合わせ」
とニヤッと笑うこの人は全然変わらない。

「はぁぁ。ほんとにいつか刺されても知らないから…。
 あ、時間あるんだったら、その子来るまでここ座ってる?」
とソファの上で腰をずらしてスペースを開けると、
「お前の隣なんかに座ったら
 司に何言われるかわかんねーよ」
なんて言いながら肩を竦めて桜子の隣に座った。

その少し後に桜子が電話だと席を立ったから
まるで2人で向かい合って座ってるみたいな感じになっただけだ。


『それでもだ!
 あいつらと楽しそうに笑う写真なんかを
 こっちで1人で見るオレの気持ちも考えろっ!
 ……ふざけんじゃねぇよっ!勝手にしろっっ!!』
それだけ言うと一方的に切れて、
そこから1週間、あたしが何度かけても繋がる事はなかった。


「そりゃあ、つくしが悪いよ~」
「そうですよ。F4とっかえひっかえなんて
 いくら名前が出てないって言ったって
 先輩こそいつか刺されても知りませんよ?」
「あたしも、つくしからちゃんと謝った方がいいと思う
 道明寺さんは女性と写真撮られたりしてないんでしょ?」

久しぶりに顔を揃えたT4の女子会で
電話にすら出ないアイツに愚痴っていると
あたしが全面的に悪いと3人はため息をつく。

「でも電話にも出ないんだから謝りようがないでしょ?」
と3人に睨まれながらも反論すると
「メールでも何でもツールはいくらでもあるじゃないですかっ!」
と桜子がドン!とテーブルを叩く。

「でもメールで謝るのもなぁ…」
「別にそこはは“電話に出て”とかでいいじゃん?
 …って、滋ちゃん仲直りするいい方法思いついちゃった!」
そう言って近くに寄って、と
ちょいちょいっと手招きされるままに4人で顔を突き合わせる。

ゴニョゴニョ…

「無…無理だよっ!絶対無理!!」
「ふーん?でもやらなきゃ仲直りできないかもよ?」
「やる、やらないは先輩におまかせしますわ」
「つくし…がんばっ!」

「~~っ!!」






「あ?何だよこのメール」
牧野の電話を無視して1週間。
次かかってきたらそろそろ出てやろうかと思ってた。
…と言うより、こっちが牧野切れだと言うのが本音か。

そんな時に届いたメールは
『24時間以内に連絡くれないなら
 もうあんたとは別れる。もう2度と会わない』
なんて脅迫めいた物だった。

「なんでお前がキレてんだよ…」
小さく舌打ちして悪態付きながらも
心臓はドクドクと早鐘を打っていて
指先が急に冷えたような感覚さえしてくる。

「っつーか、このメールっていつ届いたんだ?」
今日は大学の後そのままデカいパーティがあって
ケータイをチェックする暇なんてなかった。

そう思って送信時間を見てみればすでに20時間が経過している。
そうなればもう、怒ってるのはオレだとか言ってられなくて
慌てて電話をかけた。

『………もっ、もしもし?』
ちょっと緊張したような声の牧野に不安が広がる。
まさか、電話しても結局別れ話なんて事はねぇよな?

「……あのメール、どういうつもりだよ」
そう平然を装いながらも
『……あ、あのね…』
言いにくそうに口ごもる様子に
ケータイを握る手に力がこもる。
「………」
『あたし…ね。
 類たちと一緒にいたって、あんたの事考えてるよ。
 離れてたって…好きで好きでしょうがないんだからっ。
 だから…っ。その…それだけ!じゃ、じゃあね!!』
テンパったように早口で話すとプツッと切れた電話。

「………」
一瞬何が起きたのかと放心しながらも
だんだんあいつの言葉が頭の中で何度もリピートされる。

「…あいつバカじゃねぇの?
 好きで好きでしょうがないって……なんだよ。
 …そんなんでオレの機嫌が直るとでも思ってんのか?」
そう言いながらも
ニヤける顔が抑えられなくて片手で口を抑えていた。






あの後は恥ずかしすぎて
とても電話に出れないと無視し続けたあたしに

『おい。さっきの何だよ。
 …っつーか、留守電に同じの入れてくれよ。
 なぁ?頼むよ。そしたら何度も聞けんだろ?
 ……聞いてんのか?おい牧野っ。絶対だぞ!?』
なんて留守電が入ってた。


その数日後。

「道明寺さんっ!
 噂の女性とはどうなんですか!?一言だけでもコメントを!!」
記者に追われながらも無視するように歩いていたあいつが

ビルに入る瞬間、一瞬だけカメラ目線で
口角を少しだけあげたとワイドショーで騒いでいた。

「これは肯定と捉えて間違いないですね」
「えぇ。普段なら完全無視ですから。
 無言とは言え、あの表情は全てを物語っていますね」
「世紀のシンデレラストーリー。
 我々は今後も追い続けたいと思います!」

__プチンッ。

「追わなくていいっちゅーのっ!」
そう呟きながらテレビを消した。




~ fin ~



★あとがき★

基本的にこうしてブログやってるのが
不思議なくらい機械に弱い私なのですが

皆様は花男アプリ知ってますか?
先日他のアプリを更新したりしてる時に見つけまして。
神尾葉子先生のツイッターを初めて発見しました(←今さら)

そこには花のち晴れの更新情報が載ってたり、
(ジャンプ+で読んでます♪)
時々花男のイラストなんかもアップされてて
思わず鼻息が荒くなりました(*´д`*)!!

坊っちゃんが
「牧野が俺を好きで好きでしょうがねぇから
 いまだにつきあってんだよ…」なんてはにかむ姿も発見♡
つくしちゃん、後ろで怒ってましたけどね(笑)

そんなワケでテンションあがって
妄想のお花がポポンっと(笑)


たとえ逆ギレだろうが何だろうが
つくしからの「別れる」メールだけで
坊っちゃんはとっくに白旗振ってるんですが

そこに気付かないつくしちゃんは
滋ちゃんの作戦にまんまと乗りました(^皿^)

留守電にも入れてもらえたのかどうかは…
皆さまの想像にお任せします♪


思いつきと勢いだけの短編でしたが
お楽しみ頂ければ幸いです(*^-^*)



管理人 koma




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ka★★★様

お付き合い頂いてありがとうございます(^^)
あんな坊っちゃん見ちゃったら…もう妄想が止まらなくて(笑)

私は今、「虎と狼」を読んでます♪
家に完全版あるから…と思って他の作品にしたんですが
カラーのチョココロネ…見たかったかも(笑)

坊っちゃんが公式の場で「付き合ってる」って
宣言してくれたのはほんと嬉しかったです(*^^*)
あの2人が遠恋なんてもう心配で心配で…
「良かった!!」って思いましたもん(笑)

天馬君、カッコ良すぎですよね。ヒーロー感半端ない♪
確かに類つく派の方の気持ちがわかる感じがします。
でもやっぱりハルトも…あの情けないとこがツボだったり(^^;)
めぐみちゃんも可愛いし…。愛莉も好きだし…。ってもう選べないっ(笑)
みんなが幸せになるようなストーリーが良いです~(>_<)

ふふ♪つくしちゃんの声の目覚まし時計…いいですね!
音源さえ手に入れればきっとやりますね(^皿^)
誰かつくしちゃんをけしかけてやらせてくれないかな~(笑)
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