NO WAY! 4

店に入って2時間。
客のピークも過ぎたのか店内も少し落ち着いてきて
あいつらの会話もちらほら聞き取れるようになった。


『NO WAY!』   第4話


『あ~。もうこんな時間だ。
 楽しいからあっと言う間ですね~』と牧野の声がした。

「お。そろそろ帰るんじゃねぇの?」と総二郎。
「まさかマジで牧野が浮気するなんてなぁ」とあきら。
「浮気するんなら、相手は俺にしてくれたら良かったのに…」と類。
言いたい放題なこいつらをまとめて殴ってやろうと思っていた
その時、信じられねー会話が聞こえてきた。

『今日この後時間あるならちょっと家寄って行かない?』
と高橋らしい声がする。
それを聞いた総二郎は
「つくしチャンをお持ち帰りするつもりかよっ」
ヒュゥッと口笛を吹く。

『おいしいクッキーもらったんだけどさ、
 1人じゃ食べきれないし、少しもらって欲しいんだけど』
「またベタな誘い文句だな…
 いくら牧野でもコレにはのらねーんじゃねぇの?」
とあきらも苦笑いするが

『え~!あたし甘いの大好きなんです!』とはしゃいでいる。
……おいッ!子供じゃねぇんだから食い物なんかで
簡単にひっかかって喜んでんじゃねーよ!!
クッキーくらいオレがいくらでも買ってやるっつーんだよ!

『そうなの?じゃあ少しと言わず全部持って行ってもいーよ?』
『いえいえ!それは悪いです!
 先輩が食べる分はちゃんと取っておいてくださいね?』

『そうと決まればそろそろ行こうか』
『あ!先輩!この間とクッキーのお礼に
 ここはあたしに出させて下さいっ』
『そんなのダメに決まってるでしょ?
 今日は誘ったのだってこっちなのに
 後輩に払わせるなんてできないよ』

いやいやここは私が!みたいな会話を続ける2人…。
そんなのどっちでもいいだろうが。
それにこんな店なら大した額でもねぇはずだろ。

いや。問題はそんなとこじゃねぇ…。

このままでは牧野が高橋の家に行っちまう…。
そうなったら…そうなったら……なったら………。

― オレの中でブチッと何かが切れる音がした ―

「ふざんけんじゃねぇっ!!」
急いであいつらの席に向うオレ。

「あっ!ちょっと待て司…!」

3人は後を追いかけてくる。


「おいッ!牧野!お前何考えてやがるっ!!」


「ど…ど…道明寺っ!?」

突然怒鳴り込んできたオレに心底ビックリしている牧野は
高橋と伝票を取り合いした格好のまま固まっていた。




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