NO WAY! 3

火曜は約束通り牧野と飯を食うために
仕事を早めに切り上げあいつを迎えに行った。


『NO WAY!』   第3話


「お前、会社帰りのわりにはちゃんとしてんな」
こいつの事だから会社帰りに会うなら
あの色気のねぇスーツのまま来ると思ってた。
なのに着替えてきたのかワンピースだ。

「へ?そ、そう?
 さすがにスーツじゃまずいかと思って……変、かな?」
ちょっと頬を赤らめて自分の格好を確認する牧野。
「いや…いいんじゃねぇの?お前によく似合ってんよ」
オレが言うとホッとしたように笑うこいつ。

……可愛すぎんだろ、おい。

こんなちょっとした事でオレは幸せだっつーのに。
毎日こうだったら…って思ってんのに。

……お前は明日アイツと飯食う気なんだろ?

牧野が浮気…。
つまらねー嫉妬してあいつを困らせている自覚はあるが、
本気で疑ったことなんて今までなかった…。

……確か高橋とか言ったな。
牧野はそいつが好きなのだろうか。
それってオレの事よりもか…?
クソッ…!そんなのぜってぇ許さねぇぞ。
牧野はオレのだ!
高橋をぶっ殺してでもオレはこいつを取り戻す!



翌日。
見つからねぇように変装して
あいつの事務所の前にある喫茶店で
牧野と高橋が出てくるのを待っていた。

「よ、司♪」
声をかけられて振り向けば、そこにはあいつらの姿。

「やっぱり来たか」と総二郎。
「なんか面白いことになってんだってな?」とあきら。
楽しそうな2人の横では
「なんで俺まで…」と類があくびをしている。
どうやら類は無理やり連れてこられたらしいが
3人とも目立たない格好をしている所をみると
ついてくるつもりなのか?

そう思ってると
「お。出てきたぜ。つくしチャン」と総二郎が外を指さす。
「確かになかなかいい男だな、ありゃ」
とあきらは後から出てきた高橋の品定め。
「…なんか牧野カワイイね。デートだからかな?」と類。
そう言われて見てみれば、確かに今日もスーツじゃねぇ。
昨日に比べればかなりカジュアルだが、スカートだ。
しかもちょっと短くねーか、それ。

そんな牧野をチェックするように全身を見た高橋が
牧野の頭をクシャッと撫でて褒めて牧野も照れ笑いしている。
チッ…気安く触ってんじゃねーよ!
そんでお前も嬉しそうにしてんじゃねーよ…。

「とりあえずついてくか」総二郎が動き出し
店を出て、牧野たちにバレねぇようについて行く。

距離をあけて歩いているから話してる内容はわからねぇが
時々高橋とじゃれ合ったりしてすげー楽しそうな牧野。

「日曜もあんな感じだったんだぜ?」と総二郎が言えば
「これはマジでマジなんじゃねぇの?」とあきらがこっちをチラ見する。
しばらく歩いていると居酒屋らしい店に入っていく。
入る時もさりげなく牧野をエスコートしている高橋。

「どうする?オレらも行くか?」総二郎とあきらが相談する横で、
「入るに決まってんだろうが」とオレは店に入る。

それぞれのテーブルが半個室になってるこの店は
近くの席にいてもお互い見えそうにねぇから好都合だ。
念のために牧野がいる席から1つあけて座るオレら。

店内はガヤガヤと騒がしくて
話てる内容はやっぱりきこえねぇが
時よりあいつの笑い声が聞こえている。

オレが大好きなお前の笑い声。

楽しそうなお前の声を聞いて
こんなに胸がいてーのは初めてだ…。



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