夢の続き 9

勢いでついてきたものの…。
これってやっぱりそういう事…なのかな?

部屋の前まで来て急に緊張してきた。


『夢の続き』    第9話


あいつがあたしの顔を覗き込んで
「……やめるなら今だぞ?
 車用意するか?それとも他に部屋取るか?」
なんて事を言う。

そうだ…こいつはそういう男だった。

『オレはおまえとしか考えらんねーから 待つわ』

オレ様で自己中で、傲慢なクセに
いつだって最後にはあたしの気持ちを優先してくれる。

あんたがどういうつもりで誘ってくれたのかわからないけれど
あたしはあんたとだったらどうなっても構わない。

「ううん…やめない」


部屋に入ると同時にあいつのキスが降ってきて
だんだん深くなるそれに驚いて…だけど嬉しくて。

どうすればいいのかなんてわかんないけど
嫌じゃないことだけは伝えたくて必死に応えた。

すると体がふわりと浮いて
抱き上げられたんだとわかる頃にはベッドの上で
いつかは怖かったこいつの男の顔が目の前にあった。


道明寺が近づいてきて思わずぎゅっと目を閉じる。

大丈夫…怖くない。

だけど次の瞬間、
「…やめた。」
そういって体を起こしたこいつ。

か、からかわれた…?
いや、道明寺はそんな奴じゃない。

だったら…やっぱりもうあたしの事なんて…

「あたし…やっぱり魅力なかった…?」
あたしの言葉にベッドから離れようとしていたこいつは

「ふざけんなっ。そんなわけねぇだろっ!
 いいか?勘違いすんじゃねぇぞ?
 オレが欲しいのはお前全部だ。
 こんな風に体だけ手に入れたって意味ねぇんだよ。
 お前を抱くのは心も手に入れてからにしようと思っただけだ」

あぁもう…。あんたって男は…。

「ねぇ、ど…」
道明寺。そう、呼んでしまいそうになったのをこいつに遮られて
「どこ行くの?」とごまかしてしまった。

「…ごめんね?あ、ありがとう」
今のこの状況もそうだけど…

あんたを忘れてしまった事、
拒絶してしまった事、
記憶が戻った事も言いだせない事。

全部全部、ごめんなさい。

そんなあたしを想ってくれて、ありがとう。


翌朝。

まるで彼氏にでもなったのかと思うような態度で
外で酒を飲むなだの、ケータイを教えろだの
小言を言ってくるこいつは
やっぱりオレ様で傲慢な所は変わってないと
苦笑いしながらもその懐かしさに少し嬉しくなった。






「……と、まぁ。こんなところよ」
大まかにかいつまんで話したあたしに

「そんな前から記憶が戻ってたなんてね。
 でも今の感じだと司の気持ちを疑ってるわけじゃないんでしょ?
 だったらどうして言わないの。あいつ絶対喜ぶと思うけど?」
類は呆れた顔で話す。

「あたしもね、いつまでも黙ってる気はなかったし
 次会ったら言おうかなって思ってたんだけど…」

「けど?」

「…たぶん、もう会わない…かな?」
あたしの言葉を類は少し驚いた顔をした。



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