TAKE2  2

確かこいつは目が覚めた時も
オレらを見て「F4」と言った。

そして今、牧野はまるで
他人を見るような顔でオレらを見ている…。
なんだ、この違和感…。


『TAKE2』    第2話


「ママ、どういう事?なんでF4なんかがいるの?」
固まるオレらから視線を外したこいつは
母ちゃんに尋ねる。

「つくし?何言ってんの?
 みなさんはあんたを心配して…」
母ちゃんもオレらをチラチラ見ながら
申し訳なさそうに答えるが

「だから、なんでF4があたしの心配なんてするのよ
 関係ないでしょ?」
そんな牧野の言葉を聞いて

「関係なくなんかないよ!つくし!
 私たち友達だもん!心配するよ!」
「そうですよ、先輩。さっきから何の冗談のおつもりですか?」
滋と桜子が牧野に詰め寄る。

その迫力にちょっと驚きながらも
「ありゃ…。このお人形さんみたいに綺麗な人たちは…F4の友達?」
と真顔で答える。

どうやら冗談のつもりじゃねぇらしい事を悟ったオレら。
牧野に何が起きてんだ…。

「……牧野。オレ達の事は知ってるんだよね?」と類が口を開く。

「え…だって、英徳であんた達を知らない人なんて…」

「じゃあオレたちとあんたの関係は?」

「関係って…。強いて言うなら同じ学校に通ってる…くらい?」と
考え込みながら答える牧野。

「ばっ!ふざんじゃねぇ!少なくともオレはそんなんじゃねぇだろうが!!」
オレが怒鳴ると牧野は怯えたようにビクッと体を揺らす。


「ちょっと司は黙っててよ。総二郎、司のこと押さえてて」と類が言うと
総二郎がオレを羽交い絞めにしてきた。

なんだよ…。

『あんたが好きだって言ってるじゃない!このぼけなすっ』
『NYに行かないで!…行っちゃやだ!もう離れるのは嫌なの』

お前、そう言ったじゃねぇかよ…。
なんでそんな知らねー奴見るような目してんだよ…。

類はオレが黙った事を確認すると牧野に向き直って
「あんたオレらに赤札貼られた事覚えてる?」

「え!?なんで!…次のターゲットあたしなの!?
 ちょっと!あたしが何したって言うのよ!」

「……これでちょっとハッキリしてきたかもね」類がため息をついた。







病院を後にしてオレの家にみんなで集まる。

「「「「「記憶喪失~?」」」」」

「そ。どうやら牧野の記憶は赤札を貼られる前で止まってるみたい。
 だからオレらは学園を牛耳ってるF4ってだけの認識で、
 その後に知り合う三条や大河原の事がわからない。」

「…って事は今のあいつにとってオレらって…」
「自分で稼いだこともねぇくせに、
 親の権力振りかざして調子乗って威張ってるバカ坊ちゃんズ、だな」
あきらと総二郎が苦笑いしている。

「あきら君たちはまだいいよ!私なんて忘れられてるんだから!」と滋は涙目だ。
「いつかは思い出してくれるんでしょうか?」と桜子の質問に

「それは医者もわかんないってさ。
 一時的な混乱かもしれないし、一生忘れたままかもしれない。
 とりあえず、今の牧野に近づくためには
 もう1回、友達になるしかないんじゃない?」
類は軽く息をついて、ソファに横になった。



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★★★★ana様

お楽しみ頂けているなら嬉しいです(^^)

つくしが記憶喪失だとどういう展開になるのか…?
徐々にラブコメ風味も足していきながら
ハッピーエンド目指して頑張りますので
ぜひぜひ、ワクワクしてやってくださいませ♪
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ようこそいらっしゃいました。

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