The one 14

同窓会の次の日。
目が覚めたあたしは何故か道明寺邸にいた。

「あれ…なんで??」


『The one』   第14話


訳がわからなくてとりあえず、タマさんの私室に行ってみると
「おはよう、つくし。よく眠れたかい?」
と部屋に招き入れてくれた。

そこで酔いつぶれたあたしを道明寺が連れて来たと聞いて
漸く昨日の事を思い出したあたし。

…あいつぅぅっ!
勝手に彼氏みたいな態度とって!
今度からどんな顔して会えばいいのよ、まったく!

そんなあたしの顔を見て
「一緒に飲んでたってのはやっぱり嘘みたいだねぇ」
と面白そうに笑う。

「一緒に??まさか!
 あたし同窓会だったのに…急に店に現れたんですよ?
 そうだ、あいつ今いるんですか?」
今日は土曜日だ。
あいつの立場上カレンダー通りってわけには
いかないのかもしれないけれど一応聞いてみる。

「坊っちゃんは仕事に行ったよ。
 でも今日は会食だけって言ってたし
 昼過ぎには戻るんだと思うけどね。
 何だい。文句でも言ってから帰るのかい?」
そう言ってゲラゲラと笑いだす。

「う~ん…まぁそれもあるんですけどねぇ。
 黙って帰るのも何か気が引けるし…。
 …と言っても椿さんも楓さんもいないみたいだし。
 あいつが帰ってくるのにも、結構時間あるなぁ…」

確かに言いたい事は山ほどある。
だけどその前に…礼儀くらいは通しておきたい。

結局あいつが帰ってくるのを待たせてもらう事にしたあたしは
タマさんに何か手伝う事はないかと聞いてみるも、
「あたしがが後で叱られる」とあっさりと断られる。


しばらくその場で考え込んでから
すぐ戻りますとタマさんに伝えて出かける事にした。







会食を終えて、車のシートに体を沈める。

タマから西田を通じて
あいつがオレを待ってくれてるって聞いて
さっさと終わらせて帰るつもりが
今日に限って相手先に捕まったり
トラブルがあって会社に寄ったりで予定が随分狂った。

時計を見ると、もう18時を回っていて。

邸には遅くなるって伝えて待ってられねぇなら
また連絡するから帰ってもらえって言ったし
あいつ…さすがにもう帰っちまったよな…?

ま、あいつがオレを待ってた理由はわかってっけど。
昨日拉致った事、まだ怒ってんだろうな…。

考えてみりゃ、オレ怒られてばっかだな…。

昨日の男にも類にも、あいつは笑顔で話してんのに
オレだけが怒られてる気がしてならねぇ…。

そりゃ、その大半がオレの勝手な嫉妬が原因な訳だけど。

わかってても抑えられねぇんだから仕方ねぇだろ。
自分でもこんなに嫉妬深いなんて思ってなかった。
むしろどっちかつーと淡白な方だと思ってたくらいだ。

それなのに、今のオレは
あいつが他の男に視線を送るだけでも
気になって気になって落ち着かねぇ。

そんな事を考えてるうちに
いつの間にか車は邸に着いていた。

とりあえず私室に戻って着替えながら

あいつに会いてぇと思う気持ちと
疲れてるし怒られんの面倒くせぇなと思う気持ちを
頭の中で天秤にかけてみる。

その天秤はあっけなく会いてぇと思う方に傾いて
自分でも重症だと笑いがこみ上げてくる。

とりあえず電話でもするかと
ケータイを手に取った所でドアがノックされた。

タマでも来たのかと思ってドアを開けるとそこには…

「よっ。お疲れ」
片手を上げながらオレを見上げる牧野が立っていた。





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