以心伝心

NYから帰ってきて1ヶ月。
あいつの秘書として働き出して1週間。

道明寺HDの秘書として初めて花沢を訪れると
エントランスであたし達を出迎えた由美の顔が引き攣っている。


『以心伝心』   ~Rainy Day 番外編~


「え?何?どうしたの?」
あたしが聞くと…
「やっぱり専務はつくしじゃないとダメだよ~!」
と急に泣きついてきた由美に話を聞くと
あたし達が来る時間だっていうのに、
類が全然起きないらしい。

「はぁぁぁ…まったく。
 いいよ。あたし自分で起こすから」
そう言って進もうとすると後ろから腕を掴まれる。

「てめぇは誰の秘書だよ?
 なんでお前が相手先の専務起こさなきゃなんねぇの?」
と不機嫌オーラ全開の現上司の道明寺。

「仕方ないでしょ!?
 類が起きないと道明寺も仕事できないんだから
 起こすのも仕事のうちなの!」
そう言って勝手知ったる花沢のオフィスをズンズン進んで行く。

「おいっ!オレを置いてくんじゃねぇよ!
 つーか類起こしに行くとか言って男と2人きりになるんじゃねー!」
後ろから道明寺がそんな事を叫んでいるのに
ため息をつきながら類の所に急ぐ。

類のオフィスをノックするも返事はない。
今は秘書でもないあたしが
勝手に入っていいものかと躊躇っていると、

「類っ!いい加減にしろよ!」
と後から追いついた道明寺がなんの遠慮もなく扉を乱暴に開ける。

「…司?もう来たんだ?」
とソファで横になっていた類は鬱陶しそうに片目だけを開ける。

その姿にあたしは小さくため息をつく。
類がこういう反応をする時は
一番厄介だったりするのをあたしは知っている。

「時間通りよ!由美が困ってたよ、もうっ…ほら!起きて!」

類のそばまで行くと腕を引っ張って体を起こして
首から肩にかけて軽くマッサージしてあげる。
しばらくすると類は
ふぁぁっと欠伸をしながら手のひらをあたしに差し出す。
そこにすかさずガムをはい、と渡せば
「ありがと」とニコッと笑って食べ始めたら任務完了。

実は類につくようになって最初に覚えたのは彼の起こし方。
下手な起こし方をするとなかなか覚醒しなくて仕事にならない。
…まぁ、普通なら秘書として必要なスキルじゃないんだけどね。

久々なわりには上手く起こせた事に満足していると、

「…オレの前でイチャつくとはいい度胸じゃねぇか」
そんな声に振り向くと
青筋を何本も浮かべている道明寺が腕組みをしている。

「もうっ!いい加減にしてよ。
 眠気覚ましにガムあげただけでしょ!?」
あたしがため息をつきながら言うと

「なんで手ぇ出しただけでガムってわかんだ。
 マッサージだってオレにはそんなのしてくれねぇじゃねぇかっ!」
「そもそもあんた仕事中に寝たりしないでしょ!
 って普通はそうだけど…。類はこうなんだから仕方ないじゃない!」
「その息ピッタリなとこがムカつくんだよ!」
そう言ってあたしを類から離そうと腕を引っ張るこいつ。

「もー。2人ともうるさい…」
類がボソッと呟いた言葉に

「類は黙ってろ!」
「類は黙ってて!」
道明寺とあたしの声が重なる。

「お前らだって息ピッタリじゃん…」

そんな事を類が呟いていた事も聞いてないあたし達は
変わらずギャーギャー騒いでて。

「とにかくムカつくんだよ!
 お互いわかり合ってるみたいな空気感出しやがって!」
そんな道明寺の言葉に

「…だって、わかり合ってるもん。ね?牧野?」
と類がわざと道明寺を挑発するように口を挟む。
「る~い~。あたしの事わかってるなら
 余計な事言わないで。後で誰がこいつの機嫌取ると思ってんの?
 …いいから2人ともさっさと仕事して頂戴っ!!」


その後、ふざけるだけふざけておいて仕事モードになった途端
あたしなんか入り込めない雰囲気になる2人は
あっという間に商談を済ませてしまった。

時計を見ると予定の時間までまだ20分もある。
…ったく。できるんなら最初からやれっつーの。

「ほら、とっとと帰るぞ」
そう言ってあたしの頭をポンと叩いて執務室を出て行く道明寺に
ついて行こうとして扉の所で立ち止まる。

「あ。そうだ、類」
「ん?」
「前にね、類の事日本一手のかかる上司だって言ったけど
 あれ、撤回する!今世界一手のかかる上司の相手してるから
 類は2番目ね?でもあんまり由美困らせたらダメなんだからね!?」
そう言ってビシッと指をさすと
「司より手がかかるって言われたら、ヘコむよ」
とクスクス笑う。

「おいっ!何グズグズしてんだっ!」
と道明寺が戻ってきてあたしの手を引いて歩き出す。

「わかってるよ!もう!類、またご飯行こうね!」
「てめっ!オレの前で堂々と男誘ってんじゃねぇよっ!」
「なによ!類でしょ!いちいち妬かないでよ!」
「類だからだろ!だいたいお前は…!…!」

だんだん小さくなっていく2人の声を聞きながら
類はクスッと笑うとまたソファに横になった。



~ fin ~


★あとがき…?★

な、何が書きたかったんだろう…。

いや、意味のない物を書きたかったんだな。
うん、きっとそうだ(笑)

あとがきでも言ったように
煮詰まった時に書いたものでして。
完結したらこんな感じなのかな~
なんて妄想のつまみ食いしてました(^^)

煮詰まった時はつまみ食い!
これに限ると言う事が今回わかりました(笑)

中身のないお話でしたが
楽しんで頂けていれば幸いです♪



管理人 koma



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No title

いやいやいや。意味無くないですよ。
これこそまさしく花男ワールドじゃないですか!
番外編、バカップルにほのぼのさせていただきました♪

久々の類王子も登場〜(//∇//)実は私の花男初恋も類くんで。
でも坊ちゃんの一途さに絆され…って何を書いてるねん、自分!

ココリン様

よかった~!
そう言って頂けると救われます~(^^)
ただのいちゃラブ、書いてると楽しいんですよね。
(次回作ではこういうシーン出せそうになくて…
 すでにいちゃラブを書きたい衝動にかられてます。笑)

わかりますわかります。
私も最初は花沢類派でしたが、
結局こうしてつかつくの妄想をして
私の妄想畑では類はつくしに振られ続けてますからね…(笑)

でもこうやって2人を優しく見守ってる類が
大好きだったりもするんですけどね♪

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チビ★★★マ様


ふふっ。類はきっとわざと寝てたんだと思います(笑)
世界トップクラスの手のかかる上司を同時に2人も
調教するなんてつくしにしかできませんよね(^皿^)

次回作は甘さが少なめですが
楽しんで頂けると幸いです(*≧∀≦)ノ゙

いち★様


コメントありがとうございます。

浮上できない時ってありますよね~(--;)
私のお話なんかが
そんな時の元気の素になって嬉しいです(*^-^*)

こちらこそこれからもよろしくお願いします♪
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