MAD LOVE ~side つくし~

あいつ、ほんとに何考えてるの??
こんな監禁みたいな事して…って監禁そのものか。

手首に繋がれた鎖を見て
何がどうなってこんな事になったのか考える。


『MAD LOVE』
      ~side つくし~




考えてみれば昨日は少し様子が変だったかも。

普段はどちらかと言えば
あたしがお酒を飲むのを止める方なのに
口当たりのいいシャンパンを
何杯も飲むあたしを止めたりしなかった。

でもその辺りからもう記憶が途切れ途切れで…

たくさん求められたのは覚えてる。
もう無理だって言ったような気もするけど

なんか
「オレを拒絶するな」
とかなんとか…そんな事言ってて
その表情が苦しそうだったから
あたしもなんとなくダメだって言えなくて。


「…で、起きたらコレ?
 ダメだ。やっぱ意味不明すぎる…」
頭を抱えて深くため息をついた。

長い鎖をたどっていくと
ベッドのポールに繋がれていて
くいっと軽く引っ張ってみたけれど
簡単には外れそうな気配はない
無理に引っ張ってベッドに傷つけるのも躊躇われて諦めた。

そして次は自分の行動できる範囲を確かめようと
ベッドから降りると部屋の中を歩いてみる。

すると言っていたように
寝室にあるトイレにもバスルームにも
一応行けるようになってるらしい。

テーブルの上には食事と、
あたしが退屈しないようにだろうか。
時間が取れたら読もうと思ってた本が何冊か積んである。

そして寝室のドアを開けて驚いた。

てっきり鍵がかかってると思ってたのもそうだけど
その先のリビングのテーブルの上に
あたしの手首にある手錠の鍵らしきものが
無造作に置いてあったから。

そっと鎖の長さを気にしながら
寝室から出てテーブルに向かってみれば
余裕で手が届いてしまう。

「……え?待って。
 ほんとに意味がわかんないんだけど」
そっと差し込んでみた鍵は
いとも簡単にあたしを手錠から解放した。

そのあまりのあっけなさに
逆に何かの罠なのかと疑ってしまうほどだ。


とにかく自由になった体でこれからどうするか…。

今からでも会社に行くか悩んだのは一瞬。
西田さんには迷惑かけちゃったけど
きっともうスケジュールを組み直して動いてるはずだし
必要事項があればメールをくれるはず。
それにさすがにあたしだって今は
あいつの顔を見ながら冷静に仕事が出来るか自信がない。


こんな事するくらいだ。
あいつなりに何か理由だってあるんだろう。

寝室の施錠し忘れたのか、
うっかりあんな所に鍵を置いてしまったのか知らないけれど

『愛してる』
そう言ってこの部屋を出て行ったあいつは
少なくともあたしを傷つけようとしてるワケではないんだろう。

「理由次第じゃぶん殴ってやるんだから」
フンッとひと息ついて用意されていた本を開いた。


それからどれくらいの時間が経っただろう。
ちゃっかり1人の時間を満喫してしまっていたようで
気が付けば17時をまわっていた。

帰って来る前にシャワーを浴びて
ちょうどバスルームから出ると同時に

ピッと玄関のロックが開錠された音で
道明寺が帰ってきた事を知る。

少し慌てているのか時々ガタッとか音を立てて
玄関からまっすぐ寝室に向かった後ろ姿を
扉を少し開けて覗いてみる。

「牧野……。牧野…、まき…」
「…なによ、もうっ」
呼ぶ度に弱くなる声と落胆したような背中に
どうしてこいつが傷ついてるのかと呆れて声をかけた。

驚いて振り向いた道明寺は
「おま…、逃げたんじゃなかったのか?」
「逃げてほしかったわけ?」
そう聞けば、また辛そうな顔をする。

ったく。
この様子を見る限り、何だか知らないけれど
またくだらない妄想でもして暴走したって事?

「……痛かったか?」
そう言ってさすったのは
自分でも気づかなかったくらいの小さな擦り傷。

「…ったく。いきなり監禁したかと思ったら
 すぐわかる所に鍵置いてるし、この部屋も施錠してないし。
 西田さんに迷惑までかけてこんな早く帰ってきて
 あたしが逃げたと思って焦って泣きそうになってるし。
 ちょっと手首擦っただけであたしより傷ついた顔するし…
 ほんと、あんた一体何をどうしたいのよ?」

「……悪かった」
1発くらい殴ってもいいような気もするけれど…
しょぼくれた姿がなんだか可哀そう…っていうか可愛い。

「反省してんでしょうね?」
「あぁ」
反省してるならいっか…なんてクスッと笑う。

「…ほんとバカ。
 今さらあんたから逃げたりしないわよ。
 次やったらほんとに許してあげないんだからね?」
そう言って抱きついて背中に回した手で
そこにある手錠を取ると道明寺を後ろ手に拘束する。

「…あ?」
怪訝そうな顔を向けるこいつに

「あたしだけやられるなんて不公平でしょ?
 罰として明日の朝までそのままね?
 あたしは好きにしていいけど
 あんたは一切手出ししちゃダメだからね?」
上を見上げて背伸びをして
チュッと触れるだけのキスをした。



~ fin ~


★あとがき★

なんとなく書いていたつくしちゃんサイドに
手を加えてこの機会にアップしてみました。

この先、書く気はないんですが
坊っちゃんどうしますかね?

大人しくされるがまま…なんて事はないか。
たぶん、調子に乗ったつくしちゃんに
我慢できずに襲いかかります(((*≧艸≦)ププ

きっとまた怒られるけど
殴られたって怒鳴られたって
ご機嫌で西田さんからの無茶ぶりだって
余裕でこなしちゃうんでしょうね~。

そんな感じだと思います、はい(笑)

もう一度言います。
手錠プレイは書きません(・∀・)ムリデース♪


koma



いつも応援ありがとうございます♡
2020/04/19
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非公開コメント

No title

つくしちゃんにしては、スゴイ!(笑)
komaさんには書けない緊縛プレイ…なら何故入り口に立つ?(笑)
なんだかんだで、お互いにお互いしか居ないつかつく、もうどちらも逃げないし逃げられないよ。大人しく……緊縛プレイ??(笑)

 

JUJU様

このお話の司君はやや病んでるので(笑)
つくしちゃんが逃げ腰じゃ困るんですよね~♪

でも書きません(・∀・)
なんとなく流れも決まってるし面白くもないでしょ?
入口に立ったのはその先は
各自で妄想して頂くためですよ~(((*≧艸≦)ププ
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