幸せな悩み 3

「…うぅ。
 これはさすがにちょっと無理かも」

鏡の前でそう呟くあたしの顔は真っ赤だ。


『幸せな悩み』   第3話
   ~幸せのかけら 番外編~




桜子と別れてマンションに戻ると
司はまだ帰って来てなくて
今のうちにと先にお風呂に入った。

お風呂からあがると
桜子がおすすめだとプレゼントしてくれた
下着の中から1つ選んでつけてみたものの…

「ベビードールは…やめとこうかな」
あたしの肌に合うように選んでくれたのは
ピンクだけど落ち着いた色合いで
デザインだってセクシーすぎなくて可愛いと思うんだけど。

ベビードール自体に慣れてないあたしは
鏡に映る自分の姿に耐えられなくて
このまま司の前に出るなんてハードルが高すぎる。

それに…
お、お尻も透けてるんだもん…

つけてから気づくあたしもあたしだけど
普通に考えてみてよ。
ショーツの後ろが透けてるなんて思わないでしょ!?

これだけでもあたしにしては頑張ってると
自分を納得させて脱ごうとした、その時。

「つくし?帰ってんのか?」
といつの間に帰ってきちゃったのか
ノックの音と共にドアの向こうから司の声。

「う、うんっ。おかえり」
慌てて置いてあったガウンを羽織りながら
答えた声は裏返っちゃった。

「おぅ。…ってわり。
 まだ着替えてる途中だったか?」
ドアを開けてあたしの姿を見た司は
そう言いながらも出て行ってはくれなくて
ぎゅっと抱きしめられてしまって
バレないかとドキドキと心臓がうるさい。

「楽しかったか?」
「うん。司も西門さん達と会ってたんでしょ?早かったね」

「男同士で 話す事なんて大してねぇよ。
 言えば迎えにだって行ってやったのに」
「ううん。帰りに買い物もしたから」

「買い物?珍しいな。
 何買ったんだ?服か?」
着て見せろよなんて弾んだ声で言われて
「えっ…!
 えっと…あたしじゃなくて桜子?」
まさか下着を見に行ったなんて
おまけにそれを今つけてるなんて
とても言えなくてそう答えると

「…お前もたまには買えよ?
 何のために稼いでると思ってんだ?」
なんて拗ねた声を出す司に
気付かれないように小さく息をついた。

「…司もお風呂入ってくる?」
話題を変えようとそう聞いてみれば
「つくしはもう入ったんだよな?」
なんて聞いてくるから頷いた瞬間抱き上げられた。

「えっ?」
「風呂は後でいい。先につくしが欲しい」
なんて言いながら落とされるキスに
あたしの頭の中は一気にパニックになる。

「ちょ…っ。ちょっと待って!」
焦った声を出したあたしを司がジッと見る。

「嫌か?」
「えっ?」

「風呂入ってねぇと汚ぇか?」
「いや…そんな事ない、よ?」

入ってきてって言えたら良かったんだけど。
そうしたらその間にこっそり着替えられたんだけど。

下手なごまかしは司を傷つけてしまいそうで
汚いなんて嘘でも言えない。

あたしの返事を聞いた司は
そのまま寝室へと足を進める。

ベッドにそっと下ろされて
ガウンに手をかけようとした手を慌てて止めた。

だって…まだ電気がついたままだ。

「あの…明かりを」
消してほしいとお願いしようとした声に
「嫌だ」
被せるように司が答える。

「…えっ?」
今までそんな風に言われた事がなくて
司を見上げてみると

「今日はこのままでシたい」
なんて真剣な顔をする。

「このままで?」
「あぁ。嫌か?」

どうして今日に限って?
いつもだったら明かりだってすぐに消してくれるのに…。

「嫌…っていうか、その…」
「つくしが本当に嫌ならしない」
まっすぐ見つめられて視線が逸らせない。

「えっと…じゃあ
 5分…ううん。3分だけ目瞑ってて?」
「ん?3分?」
意味がわからないとばかりに首をかしげる司。

「お願い」
「……わかった」
訝しげな顔をしながらも目を瞑ったのを確認すると
そーっと音を立てないようにクローゼットへと向かう。

とにかくベビードールだけ脱いでしまおうと
ガウンの紐を解いて脱ぐ。

そしてベビードールの肩紐に手をかけた瞬間

「やべぇな、コレ。
 今日買ってきたのか?」
そんな声と共にその手を握られて
心臓が止まるんじゃないかって程に驚いた。

「なっ…まだ3分経ってな…っ」
「悪ぃ。我慢出来なかった」
後ろからあたしを抱きしめた司は
そう言いながらもククッと笑ってる。

「こっそり脱ごうと思ってたのに…」
「あ?なんでだよ、脱ぐなよ」

「似合ってないし…。
 司だって笑ってるじゃん」
「バカ、ちげーよ。
 これオレのために着てくれたんだろ?
 テンション上がるに決まってんじゃねぇか」

「ほんと?…呆れてない?」
「…?
 呆れるわけねぇだろ?」
言いながらスルッとベビードールの裾を巻くられる。

「…こ、こういうの…好き?」
「別に下着に拘りはなかったが
 つくしにされるのはたまんねぇな」
今度はここ透けてんぞ、なんて言いながら
お尻を撫でられる。

立ったままこんな所でなんて
余計に恥ずかしいような気がするけれど

「で?食っていいんだよな?」
そう聞いてくる司は楽しそうだし…

でもどうせなら
もっと喜んで欲しくて
桜子に教えてもらった通りに言ってみる。

「え、えっと…。
 きょ、今日は司の好きにしていいよ…?」

意を決して言ってみれば
あたしのお尻を撫でていた手がピクッと動いた。




いつも応援ありがとうございます♡


★もはや続きを待っていてくれた方がいるのか…。
 すみません。マジで書きかけなの忘れてめした(^_^;)
 しかも終わらずしれっとあと1話?続きます(・∀・)エヘ★


2020/01/22
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