Rainy Day 6

「牧野を引き抜く」

オレの言葉に固まっていた3人の中で
最初に口を開いたのはやっぱり類だった。


『Rainy Day』   第6話


「…どういう事?」
類は静かに聞く。

「オレが日本に帰って来た目的は…牧野だ。
 今度こそあいつを手に入れるために帰って来た」
オレの言葉に類は何も言わない。

「お、おいおい。何だよそれ…
 お前らとっくの昔に切れてんだろ?何で今さら…」
とあきら。
「今さらも何もねぇよ。オレは牧野以外に目を向けた事なんてねぇ」

「…マジかよ。こないだの秘書とか味見してねぇの?」
と総二郎。
「あぁ?ふざけんな。そんな気持ちわりぃ事できっかよ。
 何が悲しくてあんなケバい女相手にしなきゃなんねーんだ…」
「いやいや。司クン。
 男として悲しくて気持ちわりぃのは絶対お前だぞ…」
総二郎はガッカリしたようにため息をつく。

「総二郎、今はそんな事どうでもいいだろう。
 そんな事より、だ。…類、お前はどうなんだ?」
とあきらは類を見る。

「……何が?」
類はわかってて話をはぐらかしているようにも見える。

「何がって…牧野の事だよ。
 お前ら付き合ってるって噂だぞ?実際どうなってんだ?」

その噂ならオレもパーティで聞いていた。
あの類をあれだけ動かすんだ。
そんな噂が出ても何もおかしなことはねぇ。

「…付き合ってなんかねぇよ」
類が答える前にオレが答えてやる。

実際、オレだって類の秘書をやってるって知った時は
そういう事だと思ってマジで焦った。

だけど…。
あいつらを見ていればわかる。

こいつらは付き合ってなんかねぇ。

「そうだろ?類」
黙ったままの類に言うと

「みんな騙されてるのによくわかったね?」
とクスッと笑って
「司の言う通り付き合ってなんかないよ。
 俺としては噂がそのうち本当になっても良かったし
 面倒くさいからいちいち否定しなかっただけなんだけど」
そう言って肩を竦める。

「付き合ってなかったのかよ。
 …それを一度会っただけで見抜く司もさすがだな」
とあきらが苦笑いをする。
「だけどよ、付き合うのに別に仕事なんか関係ねぇだろ?
 なんでわざわざ引き抜く必要があるんだ?
 まさか付き合う前から嫉妬とか言わねーよな?」と総二郎。

「牧野と結婚したいなら、道明寺に引き抜け。
 それがババァの出してきた条件だ」
オレが答えると

「結婚…!?司のお袋さんが認めたって事か?」
「信じらんねぇな…」
総二郎とあきらが驚く。

「……俺は牧野にまかせるよ」
類がポツリと呟く。

「反対…しねぇのか?」
オレが類の立場なら絶対許さねぇ。
だから多少の反発はあるだろうと覚悟していた。

「実際、今牧野に抜けられるとキツいのはあるけど、
 牧野が司の所に行きたいのであれば止めないよ。
 ……でも本音はやっぱりいてほしいし、協力はしないよ?」
そう言ってオレをチラッと見る類。

「あぁ。お前らに頼るのも禁止されてっからな。
 邪魔しねぇってだけで十分だ。
 牧野は自分の力で手に入れてやる」
そう言ってニヤリと笑うオレ。

「なんか司のそういう顔久しぶりだな」
「あぁ。猛獣復活ってか?」
そう言ってあきらと総二郎が笑った。





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