SPECIAL THANKS 10

★どうも喋る気力もなさそうなので(笑)
  本日は坊っちゃんに代わりあきら君視点です( *´艸`)★



「京都?」
「あぁ。たまたま来てたのか
 あの辺に住んでるのかは知らねぇけどな」

セレモニーに招待を受けたオレたちは
前日の夕方、ここに到着した。


『SPECIAL THANKS』   第10話


案内されたスイートルームに入ると
それぞれソファに座る。

「ゆっくりできるの久しぶりかも。
 ここがリゾートアイランドで良かった」
座った瞬間ふわわ…と欠伸をして今にも寝そうな類。

「司はやっぱこっち呼ぶのは無理か」
つまんなそうに肩を竦める総二郎。

「だろうな。明日の準備で忙しくしてんじゃね?」
最近じゃお互い忙しくて
個々で会う事はあっても
揃って顔を合わせる事などほとんどなくなった。

3人揃えば
同じ施設内にいるもう1人も呼びたくもなるが
オレらは明日のセレモニーまでゆっくりできても
ホスト側のあいつはそういう訳にはいかない。

「で?牧野が男と一緒だったってマジかよ?」
「あぁ、マジマジ。
 男の方はチラッとしか見えなかったけどよ
 結構年上なんじゃねぇの、あれ」
京都に行った時に牧野を見たという総二郎。

司が記憶を失って3年だ。
牧野だっていい加減次に進んだっていい頃だと思う。

隣で見てるだけでも疲れそうな恋愛をしたんだ。

オレが家での騒々しさに疲れて
落ち着いた年上の女性に惹かれるように
年上の余裕のある包容力に絆されても不思議じゃない。

司と牧野の恋が
完全に終わってしまった事は
そりゃずっと見守ってきただけに残念ではあるが

司があの状態である以上
牧野が幸せならそれでいいかとも思う。

さっきからその話に興味はないとばかりに
寝たフリをしてる類は特に複雑なんだろうけどな。



夕食を食べ終え
男3人で固まっててもつまんねぇと言いだす総二郎に
だったらBARでも行くか?と話していた頃

部屋を訪れたのは西田さん。

「夜分に申し訳ございません。
 ぜひ、皆さまのお力をお貸し願えませんでしょうか?」
妙にかしこまった態度に
明日のセレモニーで何かしろとか
そういうレベルの頼み事じゃねぇのだけはわかった。

「……何かありました?」
せっかくのゆっくりできる夜だ。
面倒事なんか聞きたくねぇような気もしたが
そういう訳にもいかず先を促してみれば

「世界恐慌の危機と言っても
 過言ではないかもございません」
鉄仮面から飛び出すには怖すぎる単語に
3人で顔を見合わせてなんとなく何が起きたかを察する。

とりあえず案内されるままに
コテージに行ってみれば
ソファに座り頭を垂れたまま
ピクリとも動かねぇ司を目にして
また3人で顔を見合わせため息をついた。

司の前には牧野が持ってるはずの
ネックレスと婚約指輪が並んでる。

…そうか。
牧野、ここに全部置いてっちまったのか。


「完全に魂抜けてんな、コレ」
「明日大丈夫かよ」
「…明日だけで済めばいいけどね」
それぞれ気安げに声を出してみるが
聞こえてねぇのか答える気がねぇのか反応はない。

「夕食をお持ちした時にはすでにこの状態でして…」
深くため息をつく西田さん。

「とりあえず、なんとかやってみます。
 …あー、でも。一応念のため明日の対処策もお願いできますか?」
仕方ねぇと引き受けるのはいいが
ハッキリ言ってあと半日でどうにかできるかは自信なんかねぇ。

「はい。現在椿様がこちらに向かわれてますので
 明日の挨拶は代役を立てる事が可能かと思います」
涼しい顔ですでに対処してる西田さんには相変わらず頭が下がる。

西田さんが去った後も
この部屋に入った時と変わらず動かねぇ司。

すると類がおもむろに
テーブルの上に置いてあったボールを拾い
司の頭の少し上からポトンと落とす。

コンッと軽い音を立てて
コロコロと転がったボールを拾って
もう一度頭の上に持って行ったその手を司が掴む。

「……いてぇよ」
やっと聞こえるくらいの声を出した司に

「あ。一応生きてはいるみたいだよ?」
と類がこの場に似合わない無邪気な笑顔を浮かべる。

だがおかげで
司にも反応があった事でこっちも少しだけ気が抜けた。

「ほら、とにかく顔上げろ」
「ったく。だから言っただろうが。
 もういっそ思い出さねぇほうが幸せだってよー」
ポンと肩を叩き
それぞれがソファに腰かけてから顔を上げた司。

その顔は記憶のねぇ自分がしでかした事に
後悔と絶望を色濃く写し暗い影を落としてはいたが
久々に見るたった1人の女への愛に生きる男の顔だった。





いつも応援ありがとうございます♡
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

 

スリー★★★★★様

思い出したからには
つくしちゃんへの想いもやっぱり復活してますから
絶望の淵に立ってはいても
司くんの中では目指す場所は1つなんでしょうね(^^;)

ま。そんな簡単にはしごかけてはあげませんが(○>艸<)

今回ばかりはF3も
ポンッと背中押してはくれそうにないですしね。
坊っちゃんまだまだ前途多難です。

 

★様
(1文字なので伏字で失礼します♪)


遅くまでお疲れ様です(*^^*)

私もこの世界を見つけた時は
画面の見すぎで目が痛くなるほど読み漁ってました(笑)
止まらないんですよね、わかります( *´艸`)

続きも楽しんで頂けますように♡

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

も〜良いかい?
ま〜だだね?
今、仕事キツくて、落ち込みたくないJUJUは、コメント欄だけ見る(笑)という、変態ワザで、見ても良いものかどうかを、判断しております^_^;
どーも、まだっぽいし、司君、とんでもないことしてそうだし、今しばらく、ぬか漬け続行します(笑)

 

の★★様

楓さん、どう動きますかね?
どうにもならなくなったら動かそうかなぁ( *´艸`)

よりにもよって不倫疑惑ですが
考えようによっちゃ不倫だから
付け入る隙もあるんですよんっ♪

普通にお付き合いしてて幸せなら
F3だって今回ばかりは司を応援してくれませんから(^_^;)

類くんはねぇ…
まぁ。やっぱり3人と一緒ではないかもです(´ω`)

 

JUJU様

あっ!お久しぶりです♥️
まさかコメ欄で見極めていたとはっ( *´艸`)

う~ん…
まーだかな?

ここまでの司君は確かにヒドイです。
嫌われ度なら
「still love you」超えかもってくらいに(笑)

でもここからの司君は落ち込むだけ落ち込んでも
それでも諦めきれっこないんだから
つくしちゃんにまっすぐ向かってくしかないです。

ただ、つくしちゃんも今回は
簡単には落ちてくれなさそうなので
悪態ついてきたツケがまわって司君は苦しむかも?

そんな感じです、はい(* ̄∇ ̄*)
プロフィール

koma

Author:koma
管理人komaの
くだらない妄想の世界へ
ようこそいらっしゃいました。

基本テイストとしては
ラブコメ風味の
ゆる~いつかつく道を
突っ走っております。

ご覧頂きありがとうございます♪
*カウンター*
 
*現在の閲覧者数*
ランキングサイト
素敵サイトがたくさん♡
 
*ランキング参加中*
 
 
*新着のお知らせだけ登録中*
komaの呟き。
 
 
おサボり中でも
拍手ボタン
押して下さって
ありがとうです♡
 
 
 
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
素敵サイト様
*素敵なイラストなど♪* 管理人 まま様

*二次が生んだ二次作家様*
管理人 aoi様

*CP自在のファンタジスタ* 管理人 asuhana様

*イケメンイラスト&二次小説*
管理人 やこ様

*長編大作の巨匠様* 管理人 こ茶子様

*胸きゅん♡つかつく* 管理人 Happyending様

*カッコ可愛いつくしちゃん*
管理人 四葉様

*切なくも甘いつかつく*
管理人 きぃ様

*シビれるッ!つかつく♪*
管理人 lemmmon様

*とにかく司を愛する作家様*
管理人 蘭丸様

*世界観がkomaのツボ♡*
管理人 チムチム様

*めちゃカッコいい総ちゃん♡*
管理人 Gipskräuter様

*パワフルなつくしちゃん♪*
管理人 つくしんぼ様

*筆の向くまま、オールCP♡*
*ほっこり和む優しいつかつく*


*貴重なつかつく&総優さん♪*

*チャーミングなつかつく♡*

*鮮やかなつかつく♡*
イベントサイト
*つかつく*

   
   
 
*ALL CPコラボ*

   2017.10
 
ブロとも申請フォーム
  

    [ブロとも申請フォーム]へ

 
      申請の際は
  「ブロとも申請について」
  の記事をご覧になってから
    して頂きますよう
   お願いします(人∀・)