離した手 2

類が言った「オレは知らない女」
何事にも無関心なハズだった類の挑戦的な瞳…。

なんだか気になってしょうがねー。


『離した手』    第2話


「ごめんね。花沢類」
とあるBARの奥にある個室でつくしが類を迎えた。

「ん。いいよ。で?大河原は?」
「まだ起きないのよ…。滋さんの家の車呼べたらいいんだけど
滋さんの家の番号知らなくて…」
そう酔いつぶれて気持ちよさそうに眠る滋をチラッと見ながら
申し訳なさそうに話すつくしに類は「ちょっと待ってて」
とクスッと笑って店の外に出て行った。

そしてすぐ戻ってきた類の後ろには大柄で黒づくめの男の人が2人。
そのうちの1人がどこかに電話をかけて
もう1人が滋さんを抱きかかえて頭を下げてから出て行った。

「え?どういう事?」
「あれ、大河原んとこのSP。外で待ってたんだよ。
 事情話して連れて帰ってもらうように頼んだんだ」
「なるほど…。って!だったら電話で教えてくれたら
 花沢類がわざわざ来る事なかったじゃん!」

「いいんだよ。俺が牧野に会いたかっただけだから」
と相変わらずの王子様スマイル。
こんな綺麗な顔を目の前に突き出されて
赤面しない女なんているんだろうか…。

「あ。顔真っ赤…」類がプッと吹き出す。
「もう!からかって!」そう怒りながらも赤面は治らない…。



「なぁ…類って女いるのか?」
さっきの事が気になって聞いてみただけなのに
何故か気まずそうに顔を見合わせる2人。
「なんだよ?」
オレが問い詰めると、

「女ってワケじゃねぇが…さっきの電話は牧野だろ、たぶん」
総二郎が答えれば「だな」とあきらも同意する。
「牧野……?」
何か聞いたような名前だな…。でも知らねー奴なんだっけ?
そう考えていると、
「お前の記憶から消えた牧野だよ」とあきらが答えた。
あぁ…いたな。牧野って言ったっけ、あの生意気な女。

アイツ…さんざん「私は花沢類の女じゃない!」とか言ってたが
結局は類狙いの女だったって事かよ。
で、類は類でまんざらでもないってワケか。

オレは勝手に結論付けてそう思っただけなのに
胸の奥が少し痛くなったような気がして
いつもより深酒しすぎていつの間にか堕ちていた。


めったに見ねぇ夢を見てた気がする…。
…英徳の敷地内でオレは誰かを追いかけていた。
妙にちっこくてすばしっこい……女?
あれは…牧野、だよな?
やっと追いついてその手を掴んだと思ったら
アイツはスーッと消えるようにいなくなっちまった…。
何だっていうんだ。

…バカくせぇ。たまたま今日あの女の名前を聞いたから
似たようなフォルムになっただけだろ。

それでも全身は嫌な汗でビッショリと濡れていた…。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

こだ★★★え様

はじめまして。コメントありがとうございます(^^)

つかつく派ではないのにも関わらず
お読みいただいてありがとうございます♪
気に入ってもらえるお話が少しでもあれば嬉しいです(*^^*)
プロフィール

koma

Author:koma
管理人komaの
くだらない妄想の世界へ
ようこそいらっしゃいました。

基本テイストとしては
ラブコメ風味の
ゆる~いつかつく道を
突っ走っております。

ご覧頂きありがとうございます♪
*カウンター*
 
*現在の閲覧者数*
komaの呟き。
最近ふとした
きっかけで
落書きにどハマり中♡
 
おかげで執筆が
進みません…(笑)
 
最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
素敵サイト様
*素敵なイラストなど♪* 管理人 まま様

*二次が生んだ二次作家様*
管理人 aoi様

*CP自在のファンタジスタ* 管理人 asuhana様

*イケメンイラスト&二次小説*
管理人 やこ様

*長編大作の巨匠様* 管理人 こ茶子様

*胸きゅん♡つかつく* 管理人 Happyending様

*カッコ可愛いつくしちゃん*
管理人 四葉様

*切なくも甘いつかつく*
管理人 きぃ様

*シビれるッ!つかつく♪*
管理人 lemmmon様

*とにかく司を愛する作家様*
管理人 蘭丸様

*めちゃカッコいい総ちゃん♡*
管理人 Gipskräuter様
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる