あまい気持ち 3

★なかなか更新できなくてごめんなさーい(>_<)★


「…で?
 どうだったよ、牧野つくしは」

牧野に会った翌日、
オレがテラスに向かうと挨拶もなしに
興味津々に聞いてきたのは総二郎。


『あまい気持ち』   第3話


どうだったか、と言われれば
普通…っつーか、なんつーか。

だからひとまず…

「付き合ってるわけじゃねぇらしいぞ」
と昨日ハッキリした事実だけを伝えておく。

「そうなのか?」
「あぁ。本人が言ってんだから間違いねぇよ」

「…って事は
 単純に牧野つくしが類に片思いってわけか」
なんて総二郎が推測するのは当然で
オレだってそれが自然な流れだとは思うんだが…

なんとなく納得できねぇ。

今まで総二郎の女だと勘違いしたバカが
オレらにまで慣れ慣れしい態度をとり
蹴散らした事は何度かあったりもしたが
付き合ってねぇとわざわざ否定した奴はいねぇ。

それに仮に牧野が類に想いを寄せてるなら
第三者に付き合ってるだなんて勘違いされたら
たとえ事実と違っていたとしても少しは喜ばねぇか?

それをあいつは…笑い飛ばした。

「…それ、逆かもしんねぇ」

牧野の態度はどこまでもフラットで
そこに類に対する恋愛感情なんて物は感じなかった。

それでも2人が会ってる理由があるとするならば
類が牧野に会いに行ってるんじゃねぇか…?

総二郎とあきらはしばらく固まっていた
冗談だとでも思ったのか、ゲラゲラと腹を抱えて笑いだした。


「…何の話?
 ずいぶん盛り上がってるね」
その声に振り返れば類の姿。

「類っ。いい所に来た!」
「お前の話してたんだよ」
笑い続けたまま総二郎たちがそう言えば

「俺の?」
なんて首を傾げてからソファへと腰を落とす。

「お前…牧野つくしと付き合ってんのか?」
昨日牧野にした質問を類にもぶつけてみたが

「牧野?
 司…牧野と面識あったっけ?」
返ってきたのは質問とは関係ねぇ内容だ。

「昨日初めて会った。
 お前と付き合ってるって噂になってんだよ」

おそらく総二郎たちの予想じゃ
くだらない、と一蹴してその後はソファに横になり
話に入ってくる事はねぇ…そんな所だったはずだ。

だが
「…ふぅん?
 そんな噂があるんだ…へぇ、そう」
フッと小さく笑う顔にやっぱりか、とオレは確信を得た。

「お…おいおい。
 何まんざらでもねぇみてぇな顔してんだよ」
「まさかマジで片思いしてるなんて言わねぇよな?」
ようやく疑いだした総二郎たちを横目に

「司…牧野に会ったんでしょ?どうだった?」
なんてどこか楽しげに聞いてくる。

「どうって…
 変わってるっつーか…
 ま。悪い奴じゃねぇんじゃねぇの?」
それだって特に言う事がなかっただけで
別に褒めたつもりじゃなかったが

「うん。面白いよね。
 だからあいつと話すの楽しいよ」
そうクスッと笑う類の顔は
オレらでも見た事ねぇ顔で…

それを目の当たりにした総二郎たちも
さすがに信じざるを得なかった。


類が片思い…。
F4が誰かに、それも庶民の女相手に
片思いだなんてあり得ねぇような話ではあるが

オレと話した時でさえ
媚びる態度の欠片さえ見せなかった牧野が相手だ。

オレ以上に他人と関わりを持ってこなかった
類にしてみれば難攻不落の相手なのかもしれねぇ。

実際、牧野の態度を見てる限り
類の気持ちはこれっぽっちも届いちゃいねぇ。

牧野は よほど鈍感って事か?


「よしっ。類!
 オレにまかせとけ!」
立ち上がると同時に類の背中をバシッと叩く。

「…イタい。
 いきなり何すんのさ?」
その背中をさすりながら類が怪訝そうにオレを見上げ

「おーおー。
 性懲りもなくまた面倒くせぇ事言い出したぞ」
「あぁ…。
 でもこういう時の司ってマジで止めらんねぇんだよな」
総二郎たちも何か言ってたような気がしねぇでもねぇが

親友の恋を応援して何が悪い?

あの時の借りだって返してぇし
何より類には幸せになって欲しいと思ってる。

そりゃちょっと
わかりにくい所はあるが
類はオレが認める男の1人だ。

牧野だって類の良さがわかれば
自然と類を好きになるに決まってる。

こうして
類という男がどういう男か。
牧野に猛プッシュする日々が始まった。




いつも応援ありがとうございます♡

あまい気持ち 4

「よぉ」
「…うあ。また来た」

オレの顔を見た途端に牧野は
はぁぁ…とわざとらしくため息をついた。


『あまい気持ち』   第4話


あれから毎日のように
牧野の姿を探し非常階段へと足を運ぶ。
最初こそ口調は敬語で
適度な距離を保っていたはずだが

「道明寺、あんたね。
 ほんと毎日毎日何なのよ…」
なんて今じゃすっかり
オレを呼び捨てで呼び扱いも雑だ。

普通ならこんなナメた態度をとる奴なんか
即刻学園から排除してやる所だが

こいつは類の片思いの相手で
オレは類の良さを伝えるために
こいつと距離を詰めるのも必要かと思えば
まるで友人のようなこの距離感も
不思議と嫌悪感なく受け入れている自分がいる。

出会い頭につかれたため息を
やり返すように1つついてやると
自然な流れで牧野の隣に腰を落とすが

こうして階段なんかに座るのも
こいつと話すようになってからだ。

話があるとカフェに誘っても
オレとそんな所へ行って目立つのは嫌だ、
話があるなら今ここでしろと突っぱねられる。

「うるせぇ。
 お前の頭が悪ぃから毎日来るハメになるんだよ」
「…ほんと意味わかんない」

オレの口から類の気持ちを伝えるのは簡単だが
いくら何でも野暮だって事はわかってる。

だからさりげなく、あくまでも自然に?
世間話をしながら類を薦めようとするわけだが
これが鈍い牧野にはまったくもって響かない。

だから今日は少しだけ踏み込んでやろうと思う。

「類の何が気に入らない?」
「ん?嫌いなんて言った事ないよね?」

「まさか好みじゃねぇとか言う気か?
 お前、そういうセリフは鏡見てから言えよ?」
「…失礼な。
 40点で悪ぅございましたね!
 あ、ねぇねぇ。ちなみにだけど
 道明寺の中で花沢類は何点なわけ?」

「あ?類?…そうだな。
 95点ってところか?」
「へぇっ!さすがに高得点。
 でもマイナス5点はどこが駄目なの?」

「オレより背が低い」
言うと同時に牧野がポカンと口を開ける。

「……」
「あ?なんだよ」

「…ねぇ。それってもしかして
 自分が100点として他を採点してるの?」

「当たり前だろう。
 オレのどこに欠点があるっていうんだ」
「……。うん、まぁ。
 あんたらしくていいんじゃない?」
呆れたように言ってからクスクスと笑う。

その顔をじっと見ていると
オレの視線に気付いた牧野は

「え?何?」
と首をかしげる。

「お前さ…。
 いつもそんな感じだよな」
「そんな感じ…?」

「オレや類に対して
 その辺の奴らと変わりねぇ態度とるだろ?」
オレの言葉に言いたい事がわかったように
あぁ、と小さく頷いた。

どんな家に生まれ、親が誰で何をしてるか。
そして学園にどれだけの寄付をしたか。
それにより学園での位置づけが決まってくる。

そのカーストの最上層に君臨し続けるオレらに
気安く話しかける生徒なんていねぇし
学長でさえ頭を下げるのがここでの常識だ。

だが、こいつだけが違う。

「…例えば、例えばだぞ?
 類と付き合えたらラッキーだとか思わねぇの?」
「嬉しいとか幸せとかじゃなくて??
 …あ!わかった!
 40点が95点と付き合えるなら有難いって?」
ケラケラ笑いながら聞いてくる。

「違ぇよ。いや、それもあるか?
 おまけに貧乏から脱出できるんだぞ?
 類が誰かとつるんでるって事自体珍しいんだ。
 彼女の座を狙おうとか一瞬でも思わねぇのか?」

類の女だという肩書があれば
こんな所で寂しく弁当を食う必要もねぇし
服だって宝石だって ねだればいくらでも手に入る。

そんな椅子が目の前にあるのに
こいつはその椅子を邪魔だとばかりに蹴飛ばして地面に座る。

それがどうしても解せない。

「ほんとあんた達って…。
 F4だかなんだか知らないけれど
 結局はただの人間でいち生徒でしょ?
 そのバックにある家とか権力とか
 あたしにはよくわかんないし興味もないもん。
 だから好きでもない人と付き合うなんてあり得ない」

金と権力だけが物をいう世界に生きてきたオレには
牧野が言ってる事はよくわからない。

好きでもねぇ奴とは付き合えないと言うが
金も権力もねぇ奴のどこに惚れるんだ?

「……変な女」
理解に苦しみ、頭を抱えて言ったが

「あんたには言われたくないから」
そう返ってくるのは
牧野にとってもオレらの世界がよくわからないからだろう。





いつも応援ありがとうございます♡

あまい気持ち 5

「…で、そん時類がよ…」

あたしの隣に座って楽しそうに
花沢類の話をする道明寺を見ながら
ほんとに不思議な奴だなぁ…なんて思いつつ相槌を打つ。


『あまい気持ち』   第5話


あたしだけが知ってる…
というか、知っていたとしても
誰も来ないだろうと思っていたこの非常階段。

日当たりも良くて、風が気持ち良くて。
息苦しい学園の中に見つけたオアシスのような感覚で
あたしはお昼休みのほとんどをここで過ごす事が多かった。

それがある日
あたしより先に来てこんな所で
気持ちよさそうにお昼寝をしていたのが花沢類との出会い。

あたしだって一応この学園の生徒なんだから
F4の存在くらいはさすがに知ってるし、
関わらない方が無難そうだって事もわかってる。

だけどあんまりにも綺麗な寝顔に思わず見とれた。

この人…
いつもボーっとしてる感じがしてたけど
実はただ眠たかっただけ、とか?

それにこんな所で寝るなんて…子供みたい。

「えっと…名前何だっけ。
 は、花?…そうだっ。花沢類だっ」

存在は知ってても興味はあまりなくて
他の学生たちが騒いでた時の事を思い出しながら
なんとかこの人の名前を捻り出した。

「…うん、何?
 ってかあんた誰?」

思わず出した声に反応するように
目を開けたこの人は首をかしげていた。

そんな出来事がきっかけで
花沢類と話すようになったのはいいんだけど。


それからしばらくして同じようにここで出会って
いきなり失礼な採点をしたかと思えば
その40点女にやたらと絡んでくるようになったのが道明寺。

この男がF4のリーダーだって事くらいしか知らなかった頃は
なんだかいつも不機嫌そうだし
難くせ付けては暴力振るってる所だって見た事があったから
王様なんて表現よりは
タチの悪いチンピラの方が似合ってると思ってたんだけど。

でも…どうだろう。

「聞いてんのかよ!?」
「聞いてる聞いてる」

ちょっと相槌サボっただけで
ムッとして睨んでくるあたりまさにチンピラなんだけど

「ウソつけ。
 じゃあ、どんな話してたか言ってみろ」
「だから、子供の頃に
 道明寺が花沢類のおもちゃを壊しちゃったって話でしょ?」
ちゃんと聞いてたと納得した途端に満足気に頷いて

「あぁ。そうだ。
 それなのに次の日には許してくれてたんだぞ?」
嬉しそうに力説してくるあたり
花沢類とはまた違った意味で子供みたいだな、と思う。

「うんうん。
 でもさー、それって10年以上前の話でしょ?
 許してくれたのに未だに覚えてるなんて…
 あんたって案外 律儀っていうか、義理堅いんだね?」

おもちゃの取り合いだなんてよくある話でしょ?
あたしだって進と何度もしたような気がするし。
だけどそんな些細な喧嘩なんて詳しく覚えてなんていない。

普段 理不尽に暴力を振るってる姿とは
似ても似つかなくて意外な一面を見たというか
ちょっと見直したというか。

そんな風に思ったんだけど。

ふと隣を向けば
ジトーッと訝しげな視線をぶつけてくる道明寺。

「…え?何?」
「お前はバカなのか?
 やっぱり話全然聞いてねぇじゃねぇかよっ」

「は?」
「この話のポイントはなぁ。
 そんなガキの頃から類の器はデケェって事だよ!」

「はぁ…」
あまりの迫力にとりあえず頷いておく。

「いいか?
 オレは類が何かしようってなら
 総二郎たちと一緒に無視してやるつもりだった」
「うわ…サイテー」
ちょっと見直したのに…と軽蔑の目を向けたけど
この男はそんな事はおかまいなしに話を続ける。

「だろ!?
 それなのに類は何もなかったみてぇに
 笑っておはようって言ってきたんだぞ!?
 あの時、オレは完全に負けたって思った」
「…うん、まぁ。
 それは…そうかもね」
色々とツッコみたい気持ちを抑えながら
曖昧に頷いたあたしに道明寺は

「そうだろう。
 わかればいいんだよ、わかれば」
なんて何故か得意気に笑った。





いつも応援ありがとうございます♡
 

あまい気持ち 6

「なんだか久しぶり?」
「そう?
 …でも、そう言われたらそうかも?」

あたしが行くと先に座っていた花沢類に
そう感じてしまったのはきっと道明寺のせいだ。


『あまい気持ち』   第6話


もともと約束なんてしてないし
もちろん毎日会ってたわけでもない。

長い時で1ヶ月くらい顔を見ない時だってあって
それでも特に気にした事はなかった。

でも最近は道明寺が毎日のように来てたし
今日もいるような気がしてたから…

そこにいたのが花沢類だった事が意外で
先週くらいにもここで会ったはずなのに
しばらく会ってなかったような気がしてしまった。

花沢類は1人の時は
階段を塞ぐように壁に凭れて
長い足を伸ばしてるんだけどあたしが来ると
何も言わずに体の向きを変えてスペースを空けてくれる。

だからあたしはそのまま
花沢類の隣に腰を下ろしてお弁当を広げた。

「…あ。そうだ」
「ん?」

「司と会ったんでしょ?」
「うん」

「どうだった?」
「どう…って言われてもなぁ。
 あ、でも。思ってたよりは悪い奴じゃないのかも…?」

「悪い奴だと思ってたんだ?」
クスッと笑って聞いてくる。

「だって…そのぉ。
 なんか目つき悪いしチンピラみたいじゃない?
 あ!面倒くさいから道明寺には言わないでよ?」

こんな事言ってたのがバレたらまたうるさく言うに決まってる。

道明寺が怒るのを想像してげんなりとしたあたしを
可笑しそうに笑ってる花沢類を睨む。

「言っておくけど、花沢類だって一緒だったからね?」
「…ひどい」

こうして話すようになった今とは違って
前はF4なんて誰が誰かなんて区別もついてなんていなくて
イメージも良くなかったんだから仕方ない。

それでも心外だとでも言いたそうな視線を向け続けられてると
なんとなく居心地が悪くなる。

「…お詫びに卵焼きでどう?」
ごまかすように膝に広げたお弁当箱を差し出してみる。

するとしばらくお弁当箱をジッと見てから

「…やだ。これがいい」
花沢類が指さしたのはひとくちカツ。
慌ててお弁当箱を手前に引いた。

「は!?やだよ!
 これ今日のメインだもん!」

たまにはお肉が食べたいとゴネた進に
特売のお肉を奮発して買って分から
あたし用に1つだけもらって入れたんだから!

「……ダメ?」
「ダメ!」

あたしのお弁当なんて食べなくても
好きな物を好きなだけ食べられるんだから
お腹空いてるならレストランにでも行けばいいじゃない?

「……」
「……」

それなのに目の前のこの人は
純粋な子供のような曇りのない瞳であたしを見る。

「…はぁぁ。もうっ!
 わかったわよ。どうぞ!」
根負けする形でため息をついて
再びお弁当箱を花沢類の方へと差し出す。

「ありがと」
綺麗な顔でにっこり笑って
ひとくちカツに手を伸ばした。

…あぁ。
さよなら、あたしのひとくちカツ…。

なんて心の中でガックリしながら別れを告げたその時、

「よぉ。…って類もいたのか」
そんな声に振り向けば道明寺が立っていて
今まさにひとくちカツを口に入れていた花沢類を見て

「おいっ。
 お前また類に変なモン食わせてんじゃねぇよ!」
なんて失礼な事を言うこいつに
「変なモンじゃなくて
 あたしのとっておきのひとくちカツよ!」
と思わず八つ当たりのように言い返した。

「…お、おぅ?」
その勢いに押されるように少し引いた道明寺に
花沢類がクスッと笑う。

「俺が頼んだの。
 牧野のお弁当意外と美味しいんだよ?」

意外と…って何よ?
なんて引っかかりながらも
美味しいって言われるとやっぱり悪い気はしない。

「……へぇ」

ほら。食べてもないくせに
信じらんねぇみたいな顔して
視線を逸らしながら空返事をしてるこいつはムカつくもん。

「司も食べてみたら?」
そう指をさしたのはあたしのお弁当箱。

「あ?」
「へ?」
つられるようにお弁当箱に視線を流した道明寺とあたし。

「あ…あげないってば!」
先に我に返ったあたしは
これ以上おかずが減ってたまるかと
慌ててお弁当箱を道明寺から隠すように手前に引く。

「いっ…いらねぇよ!
 オレがそんなモン食うわけねぇだろうがっ」
そう言い返してきた道明寺にホッと息をついて
やっと落ち着いてお弁当へ手をつけた…んだけど。

道明寺があたしの隣に腰を下ろすから
花沢類とこいつに挟まれた形になる。

「座るんだ?」
「立ってろっつーのかよ」
花沢類の言葉に不思議そうに首を傾げる。

「どうしてそこなの?」
「ここしか空いてねぇだろうが」
あたしの言葉には
不満だとばかりにフンッと鼻を鳴らす。

「…ふぅん?
 ま。どっちでもいいけど?」
なんて花沢類は肩を竦めながら
あたしの隙を見て卵焼きを手に取った。

「あっ!もうダメだからねっ。返して!」
「え〜?ダメ?」
そう言う花沢類はまたあの瞳をするから
負けそうになるけど

「もう絶対ダメ!」
「…ケチ。じゃあいいよ」
なんとかそう言えば案外あっさり諦めるから

…完全に油断してた。
あたしも、そして道明寺も。

「司」
おかず論争には
全く興味なさそうに頬杖をついて
前を向いていた道明寺に花沢類が声をかければ

「あ?…うぐっ、……ゴクンっ」
振り向くと同時にその口に卵焼きを押し込んで
反射的に卵焼きを飲み込んだこいつ。

「あーっ!」
叫ぶあたしの隣で
「ね?結構美味しいでしょ?」
なんて花沢類がイタズラっ子のように笑った。






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