Brother  ~司 短編~

★アンケート投票より、「つくしが総二郎の妹設定」です。
  CPはつかつくで大体高校生くらい…かな?司視点でどうぞ★





「総兄ー!って、あれ?みんな来てたんだ」

いきなり無遠慮に開らかれた扉の向こうに立っていたのは
ガキっぽさが抜けて、何だか急に女らしくなったつくしだった…。


『Brother』   ~司 短編~


総二郎の邸で集まっていたオレらは
突然開いた扉と相変わらず元気すぎる声に驚く。

「おいっ。いきなり開けんなっていつも言ってんだろ」
立ち上がって総二郎がつくしの額をピンと弾く。

「ごめんごめん。でもよかった、みんなでー。
 また綺麗なお姉さんだったらどうしようかと思った」
と反省する様子もなくケラケラと笑う。
「女の子は母屋には通さねぇよ」
「知ってるー。母さんに見つかるもんねぇ」
と妹に自分の女遊びを包み隠さず話している総二郎と
それを笑って聞いてるつくし。
相変わらずここの兄弟はぶっ飛んでると思う。

そんな事よりだ。
前につくしに会った時はまだ、ただのガキだったのに…。
こいつ…こんなだったか?

なんつーか、こう…。
心臓を鷲掴みにされたっつーか…。


__可愛い、なんて。


そんなオレの戸惑いをよそに2人は会話を続ける。

「で?何の用だよ」
「あぁ、うん。はいコレ」
そう言って総二郎に手紙らしきものを渡す。
「あ?何だコレ」
「門の前に立ってた女の子から預かった
 相変わらずモテモテだね~、総兄は。
 じゃあ、ちゃんと渡したからね。みんなもまたねー」
総二郎の陰からひょこっと顔を覗かせて
オレ達に手を振るとつくしは部屋を出て行った。


「ったく。相変わらず騒々しい奴…」
困ったように笑いながらもその眼差しは慈愛に満ちている。
シスコンと言われるオレだが、総二郎だってそうだと思う。

「何か急に大人っぽくなったか?」
とあきら。
「うん。可愛くなったね。
 こんな事なら告白された時受けておけばよかったな」
とクスクス笑う類。

つくしの初恋は類で、
少し前までは会えばずっと類にべったりしていた。
それを笑って見ていたオレらの横で離れろと怒鳴る総二郎。

そんな光景はまだ記憶に新しいってのに。
ついこの間まで笑っていられた事なのに。

今、つくしが類に抱き着いたりしたら……
総二郎が怒鳴る前にオレが我慢できねぇんじゃねぇかと思う。

「お前なんかにやるかよ。
 つくしの相手は俺が認める男じゃねぇとダメだ」
フンと鼻を鳴らす総二郎。

「じゃあどんな奴ならいいんだ?」
あきらがからかうように聞くと
総二郎はつくしの男の条件を指折りながら考え出す。

「う~ん…。そうだなぁ
 まず経済力はねぇとダメだな。あいつに苦労はさせらんねぇ」

それはまかせろ。経済力ならトップクラスだ。

「あと、浮気するような男は論外だな」
「それお前が言うのかよっ」
とあきらがゲラゲラ笑う。

誰かと付き合った事はねぇが
本気で惚れた女が手に入るなら、
他の女なんてどうでもいい。これもクリアだろう。

「じゃあ、俺でもよくない?
 経済力もあるし、浮気もたぶんしないよ?
 それなのにどうして俺じゃダメなんて言うのさ」
と類がクスッと笑う。

「お前はつくしを本気で好きってわけじゃねぇだろうがっ」
「…好きだし可愛いと思ってるよ?…何か動物みたいで?」
「つくしはペットじゃねぇよ!!」
「…冗談だよ。本気で怒んないでよ」
と類は呆れ顔でため息をつく。

経済力があって、一途で…。
つくしの事を本気で好きならいい…そういう事か?

__だったらオレは合格だよな?


「総二郎…オレ、本気の恋に落ちた……」
ずっと黙っていたオレがふと呟いた言葉に

「マジかよ、相手は誰だ?
 そうかそうか、ついに司がねぇ。
 しょうがねぇなぁ。お兄さんが何でも教えてあげよう」
とニヤニヤする総二郎。

「あ?オレに兄貴はいねぇ…」
そう言いかけてハッとする。

つくしと結婚するとしたら…
マジで総二郎が兄貴になんのか。

「…司?」
黙りこんだオレに総二郎が首をかしげる。
「よしっ…。教えてくれ、兄貴。
 あいつをオトすにはまず何をしたらいいんだ?」
総二郎にまっすぐ向き直ってそう言うと

「「……え?」」
さっきまで笑っていた総二郎とあきらの笑顔がひきつって、
「…くくっ」
代わりに類が笑いだした。



~ fin ~


★あとがき★


アンケート投票のリク「つくしが総ちゃんの妹」から
妄想をつまみ食いしてみました。


普通友達の兄弟とか好きになったら
ちょっとは躊躇したりしそうな気もするんですが
好きだと自覚した途端
結婚まで考えて、総ちゃんを素直に兄貴と呼ぶ司。

…相変わらずぶっ飛んでます(笑)



私だけならきっと思いつかなかったこの設定。
お兄ちゃんな総二郎も、妹なつくしも
新鮮で楽しませていただきました(*^-^*)

ただ相変わらず残念な妄想力で
上手にまとめられずにいつにも増して
何書いてんのかわかんねーよ感がスゴイのですが(汗)

最近短編の妄想畑が枯渇気味で
なかなか芽を出してくれないんですよね~。
そろそろ〈総×優〉とかも書きたいんですが
全然芽が出ません…(*ノω<*)

連載用つかつくは浮かぶのになぁ…。
まぁ逆に言えば、連載が煮詰まらないから
短編が浮かばないのかもしれませんが。

昨日も絶好調で「ツンデレ彼氏」
全14話で書き終えました♪

ツンデレ彼氏からただのストーカーに
変貌しつつある司ですが(笑)

ちゃんとより戻してハピエンですからご安心を♪

空いた時間で
短編の妄想の種を探す旅にでも出るか(笑)


ま、それはともかくとして。
久々の短編を皆さまが楽しんで頂けていれば幸いです♪



管理人  koma




いつも応援ありがとうございます♡
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ペットショップ

※本日、「明日咲く花」様にて6:00にアップされた物と同じです※

asuhana様のサイトへはコチラ↓

SS100 Coloful Story 〈NO.11

本文の最後にあとがきを
少しだけ足させて頂いております(^^)







続きを読む

ペットショップ 2

やっと牧野に想いを伝えられた。

オレとしてはこのまま
牧野と付き合ってラブラブになる…はずだった。


『ペットショップ 2』


「お前に会いたくて通ってたんだ」
そう言ったオレに真っ赤になる牧野。

これはイケんじゃねぇの?

なんて思って
「オレと付き合って…」
くれないか?
そう続けようとした言葉は

「牧野と付き合いたないなら、
 犬嫌いを克服しないと認められないよ?」
と奥から出てきた男が口を挟んできた。

「オ、オーナー!いつからそこに…」
真っ赤な顔のまま焦ってる牧野。

「結婚もしてねぇのにガキなんていたらやべぇだろ。くらい?」
とクスクスと笑いながら牧野の頭をポンポンと叩く。

気安く牧野に触ってんじゃねぇよ。

「おい。オーナーだか何だか知らねぇけどよ。
 牧野が誰と付き合おうがてめぇに関係ねぇだろ」
いいトコなのに邪魔すんじゃねぇよ、と睨みつけたオレを無視して

「牧野、よく考えなよ?
 付き合うだけならいいけどさ。
 もしもだよ?この男と結婚する事になったりしたら
 一生犬飼えないかもしれないよ?
 あんた犬飼うのが夢なんでしょ?いいの?」
そう牧野に言ってやがる。

そして牧野はその言葉にハッとしたように
真っ赤だった顔を真っ青にさせた。

…犬が飼えるかどうかはそんなに重要なのか?
その答えは牧野の顔を見てれば明らかで…。

「……わかった。克服すればいいんだろ?」
そう言って牧野の抱いてる仔犬に恐る恐る手を伸ばすオレに
「ど、道明寺さんっ!いいですからっ。
 苦手なのに…そんな無理なんてしないでください」
慌てて仔犬を隠すようにオレから離れる牧野。

「牧野は将来犬が飼いたいんだろ?
 だったら叶えてやりてぇんだ。
 お前を手に入れるために必要なら犬なんて怖くねぇよ」
そう言ったオレに

「ふぅん?意外と頑張るじゃん」
とニヤッと不敵に笑うオーナー。

「ほら。教えてくれ。
 犬はどう接してやれば嫌がられねぇんだ?」
「あ…えと。
 まず自分の匂いを嗅がせてあげると安心しやすいです。
 上から手を出すと怖がる子もいるので下から…こうやって」
牧野の言うとおりにそっと手の甲を差し出せば
スピスピと鼻を鳴らしながらオレの手を臭う犬。

しばらくそうして匂ってた犬が舌を出してペロっと舐める。
その感触に思わずピクッと反応しちまったが

「あ。道明寺さんの事気に入ったみたいですね。
 ほら、尻尾もこんなに嬉しそうに振ってる…」
と犬よりも嬉しそうに笑う牧野の顔を見てると
自然と両手でそっとその犬を抱き上げていた。

大きなオレの両手の上にすっぽり乗りそうなほど小さくて
持ってるか持ってねぇかわかんねぇくらい軽い犬。

オレに抱かれた途端、急に動き出そうとするから
落とさねぇように思わず自分の胸の方に引き寄せると
「わ。上手です!
 この子もすごく気持ちよさそう…」
そう言いながら仔犬を覗き込む牧野の顔がすげぇ近い。

牧野との距離がこんなに縮むなら…
犬もそんなに悪くねぇかもしれねぇな。

そんな事を思いながら手の中の小さな温もりにフッと微笑む。

「…ま。第一段階は合格かな」
オレらを黙って見ていたオーナーは
クスッと笑うと牧野に
「今日はもうあがっていいよ。デートでもしてきなよ」
とオレから犬をスッと抱き上げながら言うと奥に入っていった。

2人になると
「あ…ごめんなさいっ」
オレからパッと離れようとするその手を取って
「オーナーの許可も出たんだ。
 オレとこれからデートしてくれねぇか?」
そう言いながら手の甲にチュッと音を立ててキスを落とせば

牧野は真っ赤な顔でコクンと小さく頷いた。



~ to be continue... ? ~
 



★あとがき★

asuhana様へと献上させて頂いた
「ペットショップ」の続編です。

本当なら「幼なじみ」のストックを
もう少し作りたい所なんですが
煮詰まりモードで短編ばかり浮かんでます…(^_^;)

ま、そんな事はおいといて(笑)

突然出てきた、曲者のオーナー。
小さなペットショップって設定なので
さすがにミスマッチかな~と思いつつ。
名前は出しませんでしたが
キャラ自体はまんま類をイメージしております(笑)

そんなオーナーの許しも無事?得た坊っちゃん。
つくしちゃんとのデート権をGETです。

前回の時点で両想いだったはずなのに
いまだ付き合えてもいない2人…。

この続きはまだ何も考えてないんですが
一応カテゴリを独立させて
1話完結の短編のシリーズ化しようかな?なんて
これまたゆるゆるな事考えてます(*-∀-*)ゞエヘヘ

そんなワケで
続きは…未定ではございますが
続編を楽しんで頂ければ幸いです(*^^*)



koma




いつも応援ありがとうございます♡

Brother 2

★覚えていらっしゃる方がいるのかどうか…
  いつかの短編「Brother」の続編ですっ(*^^*)★





「よっ。つくし」

最近、司がよく邸に来る。
そしてその隣には何故か不機嫌そうな総兄がいる。


『Brother 2』



続きを読む

Regret 前編

「本年も大変お世話になりました。
 来年も何卒よろしくお願いいたします」

商談相手との会食後、別れ際にそう言われて
もうそんな時期なのかと車に乗り込む前に空を見上げた。


『Regret』   前編




__4年後迎えに行きます。

その約束を果たしてやれなかったあの日、
オレはあいつを手放した。

あいつに与えてもらった物は
そのどれもがかけがえのないもので
あいつがいなけりゃ今のオレがねぇのは確かだ。

だが逆に
恋人らしい事もろくにしてやれないまま
4年も待たせた上に
約束すら守ってやれなかったオレは
あいつに何を与えてやれたのだろうか。

オレがいなけりゃ
会う事さえもままならない恋愛なんてせずに
あいつが言っていたような
“ありふれた幸せ”ってやつを掴んでたはずだ。

約束の日から2年も経っちまった今年の春、
オレは漸く東京に日本支社長として帰ってきた。

時々アポもなしに押しかけてくる
総二郎たちの話を聞いてる限りじゃ
あいつは今もこの東京の空の下にいる。

それが嬉しいのか苦しいのか
自分でも答えが出せないまま、結局会う事は出来ずいた。


「久しぶりに日本で迎える年末はいかがですか?」
前に座っていた西田にそう問われ
「…年末だって事も忘れてた。
 どうりでくそ忙しいわけだよな…」
とここ1週間ほどろくに寝てない事に気付いて顔をしかめる。

そんなオレの文句とも愚痴ともとれる言葉に
口元を少しだけ緩ませた西田は
「申し訳ございません。
 ですが、本年度の業務はこれで終了となります。
 久しぶりの日本で過ごされる年末年始をゆっくり過ごされてください。
 私も実家にてたまには親孝行して参りたいと思います」
なんて事を口にした。

「…あ?
 これで終了って…休み何日あんだよ?」
「3日までの予定となってますので、明日から6日間でしょうか?」

「6日…」
NYに飛んでからこんなにまとまった休みなんて取れた事もねぇ。
それを急に休みだって言われたって
どうリアクションをとればいいのかさえわかんねぇぞ。

「今年も残すところあと3日です。
 どうぞ、悔いのない一年をお過ごしください。
 私はもう少しだけ業務が残っておりますのでこちらで失礼します」
それだけ言うと、西田は車を降りる。

悔い…

後悔なんてオレには縁のない言葉だと思ってた。
でも今、その言葉に当てはまる物が1つだけある。

あいつの手を離した事が唯一の後悔。
だがそれも2年も前の事で今さらどの面下げて…

あいつがオレを待っててくれてるはずもねぇのに。

そこまで考えてその思考を
吐き捨てるように大きく息を吐くと
シートに体を沈みこませた。

……違うな。
オレがいない所で幸せになってる
あいつを見るのが怖ぇだけだ。

そうだ。
何を怖がってる。

たとえあいつはそうじゃねぇにしても
オレにとっちゃ
あいつのいねぇ毎日に意味なんてねぇって
そんなわかりきった事…それこそ今さらだろうが。

怒鳴られようが殴られようが
あいつが待ってねぇっつーなら
こっちから追いかけりゃいいだけの話じゃねぇか。




 
いつも応援ありがとうございます♡

★つくしちゃんBD企画なのにつくしちゃん出てこない…
   でもちゃんとつかつくなので!それでお許しを~っっ(笑)★
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