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Beloved Days

「ねぇ、ほんとに大丈夫?
 やっぱり今からでもタマさん呼ぶ?」
「大丈夫だっつってんだろ。
 こっちは心配いらねぇから行って来い」

その自信は一体どこから来るのか…。
そんな事を思いながら玄関で2人と別れた。


『Beloved Days』


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ストロベリームーン

★ちょいと短編挟みまーす★



「ストロベリームーン?」
「そう!好きな人と一緒に見ると
 その2人は結ばれるんだって~」

とある週明けの月曜日。
近くに座っていた女子社員の話し声が耳に入る。


『ストロベリームーン』


道明寺との恋が終わったのは5年前。
遠距離になって3年目の春、
道明寺のお父さんの体調がまた悪くなったのをきっかけに
あたしから別れを切り出した。

道明寺があたしを重荷だと思ってるなんて
そんな風に感じてたんじゃない。

ただあいつのために
何もできない自分に耐えられなくなっただけ。

あたしとあいつじゃ釣り合わないんだって事を
これでもかってほどに痛感してあたしの心が折れた。

あれから5年。
道明寺のお父さんも復帰したし
その間、会社を守りきったあいつも
重役の人たちに認められるようになったと
類たちから聞いたりもしたけれど
お互い連絡を取るような事はなかった。

テレビや雑誌で姿を見る度に
心のどこかがチクッとする事はあるけれど
きっとこれでよかったんだと今はそう思える。


仕事が終わり、帰り支度を始めた頃、

「牧野」
呼ばれた声に振り向けばそこには同期の田中君。

「今日、時間あるなら飲みに行かね?」
「んー…どうしようかなぁ」

「企画通ったんだよ。その祝いって事で」
そうピースサインを見せて笑う。

「えっ?前に言ってたやつ?」
「そう、それ。
 だから、な?飲みたい気分なんだよ」
そう言って今度は手を合わせる田中君に
嫌だとは言えなくて付き合う事にした。


「……飲むってここ?」
「そうだけど?」
思わずそう聞いてしまうのは
いつもの居酒屋じゃなくて
夜景を見下ろすお洒落なバーだったから。

入口でそんな会話をしているうちに
店員さんが出てきて
「お待ちしておりました」なんて言われて
中に通され座ったのは窓際に設けられたカウンター。

うーん…。
鈍い、鈍いと言われてきたあたしだけど
田中君があたしをただの同期だと思ってない事は
うすうす気が付いてはいた。

だからあまり2人きりで飲まないようにはしてたんだけど
何度かそういう事があった時だって居酒屋だったから
今日もそうだと思ってたんだけどな…。
店員さんの反応を見る限り予約してたって事だよね?

そんなあたしの予想通り
2杯目を飲み終えた頃に
「あの、さ…」
そう切り出した田中君は
言葉を慎重に選ぶように気持ちを伝えてくれて
ストロベリームーンが見られる今日が
告白するいいきっかけだと思ったと話してくれた。

「…って言っても雲に隠れてイマイチ見えないけど」
と苦笑いしながら窓の外に向けた視線の先には
さっきからずっと雲の影になっていて見えないけれど
そこにあるであろうストロベリームーン。

今まで田中君の気持ちに気付きながらも
のらりくらりと躱してきたのは
正直、断るための口実が見当たらないから。

入社当時から気が合って
一緒にいて楽しいと思える人。
とっくに終わった恋にしがみついてるくらいなら
1度誰かと付き合ってみるのもいいんじゃないかって…。

そんな事を考えながら
あたしも窓の外に視線を向けた時、
風に流された雲の影から
ストロベリームーンが少し顔を出し…

…たと思うんだけど。
それを最後まで確認できなかったのは
視界を大きな手で覆われて
その姿を見られなかったから。

それと同時に鼻をくすぐった懐かしい香りに
見られなかったストロベリームーンの事なんて
頭から飛んでいっちゃった。



「で?あんた、何してんの?」
「…浮気現場に乗り込みってとこか?」
あれから訳もわからないまま連れ去られて
あたし達がいるのはたぶんメープルの
こいつがいつも使ってるスイートルーム。

「何が浮気現場よ。
 あたし達別れてから会うの今日が初めてだよね?」
「あぁ」

「5年だよ?」
「それがどうした」
その言葉通りに5年のブランクも感じさせず
何でもないみたいな顔をするこいつは
5年前と変わらない…ううん。またカッコよくなった。

「5年もあれば
 その間に好きな人とか彼女とか…」
道明寺から何かしなくても
言い寄ってくる女の人なんていくらでもいたはずでしょ?

だからとっくに新しい彼女くらいはいるんだと思ってた。

「出来たならここにいねぇだろ」
「……」
バツが悪そうにそう言った道明寺に
どう答えようかと言葉を探していると

「ドン引きしてんじゃねぇっつの」
チッと舌打ちをする。

「あの男と付き合うなんて言ってたら
 オレは今頃あいつ殺してたぞ。
 5年経ってようが何だろうが やっぱお前が好きなんだよ」
「…ごめん。
 さすがにそれは怖いかも」

「てめっ…。
 ここは嬉しいとか言えよ」
額に青筋を浮かべてムスッとする道明寺にクスッと笑う。

「そうじゃなくて。
 都合が良すぎて怖いな…って?」

5年も前に終わったんだと
いい加減 次に進まなきゃダメだって
自分に言い聞かせてもずっと諦められなかった。

そんなのあたしだけだと思ってたのに
道明寺も同じように想ってくれてたなんて
都合よすぎてちょっと怖いでしょ?

これも
ストロベリームーンの力なのかな?
なんて窓の外に浮かぶピンク色の月を眺める。

「今日の月は特別なんだろ?
 あいつに先越されなくてよかった。
 …なぁ。
 一緒に見たのはオレなんだからもう逃がさねぇぞ?」
後ろからフワッとあたしを抱きしめながらそう言われて

ストロベリームーンが見せた
幻影じゃありませんように、と思わず拝んだ。


~ fin ~



いつも応援ありがとうございます♡
★6月の満月を“ストロベリームーン”と呼ぶそうで
  見ると幸運に恵まれ、特に恋愛運にご利益があるとか?★

ゆっくり行こう

★細かい設定はしてませんが学生カップルなつかつくです★


「おいっ!
 なんでこんな遅ぇんだよっ」

些細な喧嘩から仲直りして約1時間。
また喧嘩になりそうな空気が
あたしと道明寺の間に流れていた。


『ゆっくり行こう』


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Melting Love

★ハッピーホワイトデー♡
   そんなわけで「Melting Kiss」の続編ですっ★





道明寺司。
英徳学園の支配者と言ってもいい人物で
あたしに赤札を貼った張本人。

その後だって何かと絡んできて
あたしの何がそんなに気に入らないのかと思ってた。


『Melting Love』



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サプライズ大作戦!

とあるカフェに滋と桜子の姿。

「どうどう?いいプランだと思わない?」と聞けば
「滋さんにしては、素敵だと思いますわ」
桜子がニマっと笑って答える。



『サプライズ大作戦』   ~つくしBirthday~




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